たばこ銘柄のアルトリア(MO)に久しぶりのニュースが。
その内容ですが、現地時間の9月23日に、世界トップクラスのタバコおよび消費財メーカーであるKT&Gコーポレーション(KT&G)と、両社の強みとサービスを相互に補完し、経口ニコチン製品、非ニコチン製品、そして従来型タバコ事業の効率化における長期的な成長機会の共同追求を目的とした、拘束力のないグローバル協業覚書(MOU)を締結した。
というもの。
KT&Gは韓国最大のたばこメーカーであり、世界トップ5のたばこメーカーの一つ。「ESSE」をはじめとするブランドを140カ国に輸出しており、事業分野は、たばこのみならず健康機能食品、医薬品、化粧品なども手掛けています。
今回の協業の第一の目的は海外展開。
アルトリアは「国際的な無煙製品市場と非ニコチン製品市場における長期的な成長機会の追求」を目標として掲げているわけですが、現在ほぼ米国市場のみでビジネスを行っているアルトリアの場合、今後の紙巻きたばこ以外の製品の成長のためには海外展開は避けて通れない。
リリース文書において、「アルトリアとKT&Gは、ニコチンパウチ製品の世界的な需要拡大に向け、協業の機会を模索し、必要に応じてそれぞれのリソースと能力を提供します。これらの取り組みには、on!およびon! PLUS製品ポートフォリオの特定国への拡大、および/またはモダンオーラル分野における戦略的取引が含まれる可能性があります。」としています。
また、協業の第一段として、アルトリアの子会社がKT&Gと正式契約を締結。KT&Gによる北欧に拠点を置くニコチンパウチメーカーであるAnother Snus Factory Stockholm AB(ASF)の買収と同時に、アルトリアの子会社がASFの持分の49%を取得することが明らかになっています。
その他の事業では、「アルトリアの子会社と、韓国産高麗人参の大手メーカーであるKT&Gの子会社のKorea Ginseng Corporation(KGC)は、成長著しいエネルギーおよびウェルネス分野に重点を置き、米国における事業機会を共同で模索します。この調査では、KGCの製品専門知識と能力を、当社の深い消費者洞察と確立された市場開拓基盤と組み合わせる方法を模索します。」としています。
さらに「両社は従来のたばこ事業における業務効率の改善にも取り組み、競争力強化と将来の国際的な無煙タバコ事業への展開に向けた基盤構築を目指します。」としています。
もちろん例えば今回発表された北欧に拠点を置くニコチンパウチメーカーの買収は規模的に言えば小さなものであり、アルトリアの業績にすぐに影響を与えるものではありませんが、今回の協業は海外展開に向けた第一歩として評価できるのでは?
と考えているところです。
(何やかや言っても健康被害から逃れられない銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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