決算発表

サザンの第2四半期決算 ホールドは決めたもののこの銘柄に感じる一抹の不安

公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の7月30日に第2四半期決算を発表しました。

サザンと言っても何分マイナーな銘柄、ということでまずは企業概要から。

企業概要

サザンは公益事業持株会社。

子会社を通じて、3つの州の電気事業会社、4つの州の天然ガス配給会社、全米の卸売顧客にサービスを提供する競争力のある発電会社、大手分散エネルギーインフラストラクチャー会社、光ファイバーネットワーク、及び通信を通じて900万人の顧客にサービスを提供している。

原子力発電所、水力発電所、化石燃料発電所、複合サイクル・コジェネレーション発電所を所有、運営する。

また1世紀以上に渡ってエネルギーの未来を築き、無炭素原子力、先進的な炭素回収技術、天然ガス、再生可能エネルギー、エネルギー効率と貯蔵技術を含むエネルギー資源の完全なポートフォリオを開発。

さらに革新と低炭素の未来への業界をリードするという意志を通じて、顧客とコミュニティが成長と繁栄を促進するために必要なカスタマイズされたエネルギーソリューションを開発。

(YAHOOファイナンス及び会社HPより)

その市場予想との比較は以下のとおり。

御覧のとおり売上は市場予想に届かなかったものの、調整後1株利益では予想を上回っています。

ただ当方の注目はやはりキャッシュフロー。

御覧のとおり前年同期より改善したとは言え、相変わらずフリーキャッシュフローで配当支払をまかなえていない状況に変わりありません。

その結果有利子負債残高の増加になかなか歯止めがかかりません。

この銘柄の特徴と言えば何と言っても増配率の抜群の安定感。

まるで判で押したように3%台の増配率を継続しています。

そしてその安心感は「現在まで(なんと)70年以上の長きに渡り一度たりとも減配をしたことがない。」という驚愕の事実によって確かなものとなっているのです。

ただその増配率もキャッシュがあってこそ。

今回はホールドを決めたものの、コロナの影響による需要減少が長引けば増配も危うくなることから、今後もこの銘柄のモニターをしっかり続けて行くつもりです。

(コロナと天候に左右される銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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