たばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が現地時間の4月23日に2025年第1四半期決算を発表しました。
まず会計基準ベースの数字は以下のとおり。
売上は前年同期比で5.8%の増収と好調を維持。
これを製品別の出荷数量・金額で見ると以下のとおり紙巻きたばこは数量ベースで2024年第4四半期と同増加率の1.1%増。
また加熱式たばこは11.9%増、そして無煙たばこは2024年にFDAの認可を取得した経口無煙製品(ニコチン・パウチ)「ザイン(Zyn)」の牽引(53.3%増)により31.0%の増加。
そして金額ベースでは紙巻きたばこは数量増と値上げが一部地域の悪化を補えずほぼ横ばい、加熱式たばこと無煙たばこ合計で15.1%の増収となっています。

続いて利益ですが、1株利益は会計基準ベースで24.6%増、また無形資産の償却や前年同期のリストラ費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益は、売上の増加等により以下のとおり前年同期の1.50ドルに対して1.69ドルと12.7%増となっています。

次にアナリスト予想との比較ですが、売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年の調整後1株利益の通期見通しは、以下のとおり為替の影響により前回予想の7.04ドル~7.17ドル(2024年実績6.57ドルに対して7.2%~9.1%の増益予想)を7.36ドル~7.49ドル(2024年実績6.57ドルに対して12%~14%の増益予想)に上方修正しています。

以上、2024年第4四半期に続き実績といい見通しといい素晴らしい決算となりました。
現在トランプ関税発動により市場は大揺れに揺れているばかりか景気後退懸念が高まっているわけですが、上記上方修正に加え決算発表におけるオルチャクCEOの「不確実で変動の激しい世界経済環境にもかかわらず、優れた業績を上げる能力に引き続き自信を持っている。」との発言は大いに勇気づけられます。
ということで、売上〇、利益〇、通期見通し〇 = 保有継続です。
(何やかや言ってもトータルリターンが市場平均を下回る銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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