各種金融サービスを提供するオリックス(8591)が8月4日に第1四半期決算を発表したことはすでに今朝ほどお伝えしたとおり。
その内容は以下のとおり前年同月比で減収減益と残念な結果に終わったわけですが、同日にリリースされた決算説明資料に注目すべき内容がありました。
まずそちらには新型コロナウィルス流行による具体的な影響額が出ており、前年同月比でセグメント利益ベースで308億円の減益のうち、約240億円もの影響があったということで、やはりオリックスにとってコロナによる影響が非常に大きかったことがわかります。
そして通期予想に関しては、「不確定要素が多く、現時点で今期業績見通しの公表は困難。」として開示しなかったわけです。
一方上期の配当については前回予想の35円を変更しませんでした。
そして注目は、決算説明資料にある以下の記載。
「通期配当性向50%に変更なし。」
そう、通期の配当性向も変更はしなかった。
さらに当方が注目した記載がこちら。
世界も日本も、上半期中にコロナの問題が収束するとは考えにくい
ー 第3四半期末までに緩やかに正常化した場合、純利益は 1,800億円~2,000億円前後と試算
― 今期末まで問題が継続すると仮定した場合、純利益は 800億円~1,200億円前後と試算
ここに通期配当のヒントが、
つまり、第3四半期末までに緩やかに正常化した場合:通期配当は72円から80円
一方、今期末まで問題が継続すると仮定した場合:通期配当は32円から48円
ということになる。
ということで、昨年の通期配当実績76円に対して、第3四半期末までに緩やかに正常化しなければ減配は確定、というか期末配当が無配となる可能性が高いということ。
もちろんこの先コロナがいつ終息するかなど誰にもわからないわけですが、投資家はこのことを頭に入れながらこの銘柄への投資を考える必要がありそうです。
(「ほかにはないアンサーを。」をモットーとする会社への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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