銘柄研究

ジャンク債並みのアルトリアを愚直に保有し続ける理由

ジャンク債(ボンド)ってご存じでしょうか?

いわゆる高利回り債券のこと。

なぜ利回りが高いかと言うと、債券発行者の信用力が低く元金の返済が受けられない危険性(デフォルトリスク)が高い場合、それに見合った高い利息を支払わなければ投資家は購入してくれないため、利息を高く設定せざるを得ないから。

ジャンクって「がらくた」の意味ですから、もちろん悪い意味で使用されています。

そして高い利回りと言う事で言えば、株式における配当利回りもまた同様。

企業業績が悪く将来性がない、いつ減配するかわからない企業の株を投資家が敬遠するのは当たり前。

すると株価は当然下がる。

その結果配当利回りが上昇する、というわけです。

逆に言えば将来性がある銘柄の配当利回りが高止まりしていることはなかなかない、と言う事もできます。

とここで登場するのがたばこ銘柄のアルトリア(MO)。

8月7日時点の配当利回りはなんと8.3%。

まさにジャンク債ならぬジャンク株。

もちろんこの高い利回りの背景には、たばこという健康被害をもたらす製品の将来性に対する投資家の判断が反映されています。

ただ当方、この銘柄に関してはジャンク株とは決して考えていません。

もちろんたばこという製品そのものに将来性はない。

それは販売数量の減少をなんとか値上げで補っている売上を見ても明らか。

しかし、何より重要な稼ぐ力に目を転ずると決してジャンクなどではない。

そして高い配当利回りの裏には高い増配率があることも事実。

ジャンクと言えばまず頭に浮かぶのはジャンクフード。

その代表的な商品と言えば、ポテトチップスとハンバーガー。

これらの商品がなぜジャンクと呼ばれるのかと言えば、高カロリーで塩分や糖分がたっぷり、食べ過ぎると肥満や糖尿病を引き起こす可能性が非常に高いから。

そう、体に悪い。

ではこれら商品が市場からなくなっているか?

と言えば決してそんなことはない、いや、むしろ反対でしょう。

マックしかり、カルビーのポテトチップスしかり、皆健康に悪いと思っていても決して食べることを止めない、いや止められない(止まらない)。

そう、投資家目線で見れば決して「からぐた」なんかではない。

これ、たばこにも当てはまると思っているのですが楽観的過ぎるでしょうか?

(ジャンク債並みの高利回り銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。

    セブンシスターズの流れを組む原油企業は
    衰退しているが、原油価格が復活すれば
    業績も復活するので体力のない新興シェール企業は
    危ないですが、名門は株価下限域で買い増しは
    面白いギャンブル投資かと

    ジャンクフードは食べるものではなく
    投資するもの

    ジャンクな煙草は喫煙は健康被害&中毒性が
    あるので吸うものではなく投資するもの
    と考えます。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      おっしゃるとおりで、エネルギー銘柄は完全に体力勝負の様相を呈しているわけで、だからこそキャッシュフローに注目すべきです。
      そしてジャンクフードを始めアルコールやたばこは身体に悪いと思っても決して止められない。
      そこに投資家としてのチャンスがある。
      ということではないでしょうか。

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