たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の7月29日に第2四半期決算を発表しました。
アルトリアと言えば先日ワイン事業売却を発表し、本業(たばこ事業)への集中が明確になったわけですが、その本業の状況は?
と言う事で早速確認。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で8.9%の増収。
これを以下製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比1.5%の増加と健闘、さらに値上げによって金額ベースでは8.0%の増収となっている状況が見て取れます。
そして無煙(Oral)たばこの方もほぼ同様の状況。
また当期利益は会計基準ベース(前年同期比11.5%増)、そして特殊要因を除いた調整後1株利益も1.23ドルと前年同期比で12.8増となっています。
さらに売上、調整後1株利益ともにアナリスト予想を上回っています。
最後に通期予想ですが、調整後1株利益で4.56ドルから4.62ドルと前回予想から下限値を引き上げ、2020年実績に対しては+4.5%から+6%の増益を見込んでいます。
そしてこれまでと変わらず、配当政策である調整後1株利益の80%の配当性向を今回もしっかりと明示しています。
更に前回発表した2022年6月までの予定で20億ドルの自社株買い戻しプログラムを愚直に実施しているばかりか、ワイン事業売却による資金も追加の自己株取得に充てることを明言している。
まさに株主還元のお手本的銘柄。
ということで、インカムゲイン投資家として当方迷いなくこの銘柄の保有を継続いたします。
(いずれにしても健康被害から決して逃れられない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)