コラム

サラリーマン投資家だからこそわかる 投資にあたってキャッシュフローを重視する理由

今さらあらためて言うまでもないのですが、当方はサラリーマンです。

それも勤続は30年を超えています。

「だからそれがどうしたんだ?」

「いったい何が言いたいんだ?」

ということですが、

だからこそ、投資にあたってはキャッシュフローを重視しているんです。

ということが言いたかったのです。

「はっ、サラリーマンとキャッシュフローにいったい何の関係があるっていうの?」

と思われるかもしれません。

サラリーマンの方であればおわかりのとおり、企業は体面を非常に気にします。

社内はともかく、外部には良く思われたい、素晴らしい会社だと思われたい。

特にそれが上場企業であれば尚更です。

「いやいや、体面を気にすると言えば、民間企業だけに限らない。 公務員だって同様、いや、むしろ官庁や警察等、公務員の方がはるかに体面を気にするのでは?」

確かに通常の体面であればそのとおりです。

しかし、当方が言っているのは体面は体面でも業績の方。

民間企業、それも上場企業であれば、業績という体面をできるだけよく見せたいのです。

もちろんそれは業績が企業の評価、つまりは経営陣の評価、最終的には株価に直結するから。

「確かにそれはわかったが、それとキャッシュフローと何の関係があるというの?」

ということですが、現在の企業業績の尺度のメインと言えばやはり売上高と利益、特に利益は重要です。

そして利益と言えば、PL(IS)、つまり損益計算書上の利益ということになります、

企業としてはできるだけこの数字を良くしたい(見せたい)。

ということで、あらゆる知恵を絞って利益をあげようとするわけです。

この利益を上げる手段には売上を増やす、あるいはコストを削減するための方策はもちろんこと、実はそれ以外にも手段があります。

それが、

経理上のテクニックを使って利益を増やす、ということ。

もちろんこれは、架空取引等の違法行為をして、ということを言っているのではありません。

会計基準から逸脱しない形でできるだけ利益を出す、という意味です。

その最も典型的な例が引当金の見積もり。

見積もりですから、会社の計算次第で利益が大きく変わります。

まあ、これ以上の説明はしませんが、以前にも書いたとおり、結局損益計算書というのはお化粧が可能なのです。

乱暴に言ってしまえば、同じ会社であっても採用する会計基準・方針で利益が大きく変わるのです。

そのことが会社という組織にいると、それも長きに渡りいると、よーーーくわかるのです。

一方キャッシュフローとなると話は別です。

こちらは現預金を基準としているため、お化粧すること、つまり合法的にごまかすことが非常に難しくなります。

これがサラリーマン投資家であるからこそ、投資対象として企業を見る場合、営業キャッシュフローマージンをはじめとするキャッシュフローを重視している理由です。

おわかりいただけましたでしょうか。

(投資にあたってはあくまで自己責任でお願いいたします。)

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