当方がインカムゲイン投資を行う上で注目している指標の一つ、それが営業キャッシュフローマージン。
PL(損益計算書)の利益と違い、お化粧がきかないこの数字を非常に重視しています。
そしてその数字の過去からのトレンドを見ることでさまざまな景色が見えてくるのです。
ということで、12月決算会社の2019年度決算もあらかた出ていますので、データのアップデートを行いました。
今回は食品銘柄編。
対象としたのは以下4銘柄。
モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)
クラフト・ハインツ(KHC)
ゼネラル・ミルズ(GIS)(※決算期は5月末)
ケロッグ(K)
尚、今回取り上げなかったコカ・コーラ(K)とペプシコ(PEP)については以下をご覧ください。
まず直近の売上高(収益)ですが、モンデリーズとクラフト・ハインツ、ゼネラル・ミルズとケロッグが規模的には近い銘柄となっています。
本題の営業キャッシュフローマージンですが、数字の高さといい安定感といい、ゼネラル・ミルズが一歩抜けています。
そしてモンデリーズも直近の2期ではそれぞれ15.2%と15.3%となかなかの数字を残しています。
一方、クラフト・ハインツとケロッグですが、2017年までの期間はまさに一色線で減少。
特にクラフト・ハインツは2018年決算においては日本円で1兆円をはるかに超える減損損失を計上したのは記憶に新しいところ。
ただ2019年は復活の兆しが見えたような。
最後にコーンフレークでお馴染みのケロッグですが、こちらはなかなか安定した数字を残せていません。
世の中の健康志向の流れが大きな逆風となっていることは確かでしょう。
追加情報として以下は増配率の推移となります。
こちらは毎期10%以上の増配率をただき出しているモンデリーズが他を圧倒。
一方凋落ぶりが目につくのはやはりクラフト・ハインツ。
こちらは2018年決算発表時36%もの減配を発表。
かつては同じ釜の飯を食っていたこの両銘柄※ですが、まさに好対照の結果となっています。
※クラフトフーズは2012年10月1日、北米食品部門をスピンオフして「クラフトフーズ・グループ」を設立し、グローバル市場向け部門はモンデリーズ・インターナショナルに商号変更。
その後クラフトフーズ・グループはハインツと一緒になり、現在のクラフト・ハインツが誕生した、という経緯があります。
そしてゼネラル・ミルズは、2018年にペット・フード大手のブルー・バファロー・ペット・プロダクツを総額80億ドル(約8500億円)で買収。
その結果財務的な負担もあり増配を凍結、さらに自己株買いを中止したことで増配率が大幅に下がっています。
現在の配当利回りは以下のとおり。
クラフト・ハインツの高さが際立っていますが、現時点で購入に動くか、と言えばまだ時期尚早のような。
但し、継続的なモニターはこれからも続けていくつもりです。
(投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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こんにちは。
食品銘柄比較楽しく読ませて頂きました。
この4銘柄の中では
モンデリーズがやっぱり一番欲しい銘柄ですね~。
今回の調整でがっつり下がってくれないと
なかなか買い候補にはならない水準、
欲張りな私は5%は欲しいので難しいですね(^^)
ウィニングチケットさん
いつもありがとうございます。
モンデリーズインターナショナル、いいですよね~。
5%はちょっと欲張りすぎかと、、、(笑)