銘柄研究

営業キャッシュフローマージン比較2021年版-たばこ銘柄編

当方がインカムゲイン投資を行う上で重視している指標の一つ、それが営業キャッシュフローマージン。

PL(損益計算書)の利益と違いお化粧がきかないこの数字を非常に重視しています。

そしてその数字は過去からのトレンドを見ることでさまざまな景色が見えてくるのです。

ということで、今回は同業の営業キャッシュフローマージン比較を行うことにしました。

今回は比較したのは米日英の以下たばこ4銘柄。

・ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)

・アルトリア(MO)

・フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)

・日本たばこ産業(JT - 2914)

以下は2016年以降の営業キャッシュフローマージンとなりますが、御覧のとおりBTIを筆頭にフィリップ・モリス、そしてアルトリアが2018年以降30%を超えるマージンとなっているのに対して、2021年に25%をようやく超えたJT(水色)が一人蚊帳の外の状態が見て取れます。

では、これら銘柄の増配率はどうか?

御覧のとおり直近2021年ではBTIが9%と頭一つ抜け出ている一方、JTが右肩下がりとなっているばかりか2021年にはついに1株当たり154円から140円へと減配を実施。(ちなみに2022年は150円予想となっていますが、冷静に2020年と比べれば減配状態にあることに変わりありません。)

尚、BTIの配当については注意しなければならない点がある。

それは為替の影響。

どういう意味かと言うと、BTIは配当をポンド基準で支払っており、米国市場でARD銘柄として購入する場合は当然ドル建てで配当が支払われるためその分余計に為替の影響を受けるというわけです。

最後に直近の配当利回りは以下のとおり。

新型コロナ流行や特に紙巻きたばこに対する慢性的な健康被害への懸念によって、いつもならがどの銘柄も非常に魅力的な水準(つまり人気がないということ)となっている状況。

現在当方はアルトリアをお腹一杯保有していますが、株価上昇に期待せずインカムゲイン投資に徹するのであれば今期は増配予想となっているものの、減配を実施したJTよりは海外銘柄の方が投資対象になり得るのでは?と考えているところです。

(と書きましたが、実はJTの場合株主優待を廃止したことが一番の理由だったりして、、、(汗))

以上ご参考まで。

(本データに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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