エネルギー銘柄のロイヤル・ダッチシェルが現地時間の4月30日に配当のお知らせをリリースしました。
奇しくもライバルのエクソンモービルが前日の4月29日に配当維持の発表をしたばかり。
「となればロイヤル・ダッチ・シェルもきっと。」
と期待を寄せていた。
さらに言えば現地時間3月23日には以下のとおり大規模なコスト削減策を発表していた。
・2019年比で年間レベルで30億ドルから40億ドルの経費削減
・キャッシュベースでの2020年の設備投資額を計画していた250億ドルから200億ドルへ削減
・運転資本の大規模な削減
・2019年から2020年にかけての100億ドル以上の資産売却の残り50億ドルは予定どおり実施。
そして極めつけはこの銘柄が第二次世界大戦以降この銘柄は一度も減配したことがない。
という事実。
ホルダーとして期待を持って発表を待っていた。
その内容は以下のとおり。
ロイヤルダッチシェルの取締役会は本日、2020年第1四半期の配当として、A普通株およびB普通株1株当たり0.16米ドルを発表しました。
これは、昨年の同四半期の0.47米ドルの配当から減額となります。
なっ、なんと66%もの大減配、、、、(涙)
取締役会会長の声明は以下のとおり。
株主還元は、シェルの財務フレームワークの基本的な部分です。
しかし、長期にわたる経済の不確実性、より弱い商品価格、より高いボラティリティおよび不確実な需要の見通しのリスクを考えると、取締役会は現在の株主分布の水準を維持することは賢明ではないと考えています。
取締役会は、次回の自社株買いの停止と共に2020年第1四半期の配当を引き下げ、1株当たり(47セントから)16セントにリセットすることを決定しました。
条件が許す限り、取締役会は引き続き、事業への継続的な投資、強力なバランスシートの維持、そして野心的な株主への利益の増大における資本配分の優先順位を評価し続けます。
まさに最悪の自体が起きてしまった。
それも過去80年で初めての事態が、、、
以前の記事で「ロイヤル・ダッチシェルはオランダの会社。
オランダ人と言えばケチで堅実。」
と書いたばかりですが、まさか配当の方をケチるとは、、、、
減配の可能性を織り込んでいたとは言え、ショックは隠せない。
何が一番ショックかと言えば、2年後に迫ったリタイア後の資金繰り。
そう、当方現在の300万円の配当収入をベースにこんな計画を立てていた。
こちらは年度ごとに生活費の資金源と株式投資についてまとめたもの。
計画で行くと2024年の後半から配当金の一部を生活費に充てる生活となっている。
仮にロイヤルダッチシェルの配当がこのままであれば、生活費に充てる配当が計画より大きく増えてしまう。つまり追加投資できる金額が大きく減ってしまう、、、
もはや株式投資が趣味、いや人生の一部の自分にとってこれが何よりツライ。
高配当銘柄への多額の投資、つまりハイリターンの投資にはハイリスクがつきもの。
今回の減配でその当たり前の事実を身をもって知ることになった中年投資家なのでした。
(高配当銘柄への集中投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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貴重な投稿にいつも勉強させて頂いております。お気持ちお察しします。僕もなおびとさんほどではありませんが、RDSBに投資しています。今後もよろしくお願い申し上げます。
ききみみさん
貴殿もやられましたか。でも当方に比べれば。
と思っていただければ少しは傷も癒えるのでは、と。
今後ともよろしくお願いいたします。
RDS.Bでもダメでしたね・・。
今年1年は辛抱の年になりそうです。
それでも来年に向け、少しずつRDS.Bの買い増しは続けます。
ああ、とはいえ1時的でも減配はやっぱりいやですね。
あめさん
だめでしたね~。
おっしゃるとおり今年は辛抱の年。
明るい未来を信じて歩んで行きましょう。
はじめてコメントいたします。
いつも貴重な記事を読ませていただき、勉強させていただいています。
私もRDS.Bに投資しています。
なおびとさん程ではありませんが、減配はショックです。
今年は、投資家のメンタルが試される年ですね。
まだまだコロナショックは続くと思いますが、
「株式投資の未来」を信じましょう。
ただ、今日は、酒飲んで寝ます。
ときんさん
コメントありがとうございます。
確かに今回の減配は痛いですが長期投資家であれば来年以降を見据える。
これが大事ではないかと。
今後ともご愛顧よろしくお願いいたします。
おはようございます。
コメントを読ませて頂くと、たくさんの仲間達がいますね。頼もしいです。
これも、なおびとさんのおかげです。
僕は下がったところで追加投資します。配当復活をみんなで祈りましょう。
あおばさん
おはようございます。
うこういう時にあおばさんのように皆さんからコメントをいただけると本当にありがたいです。
あおばさんは追加投資ですか?今年は辛抱の年、来年以降の巻き返しに期待したいですね。
30ドルを下回ったところを目安に追加投資したいと思います。
株主還元に積極的な企業ですから、業績が回復すれば、そのうち配当も回復してくれると期待しています。
なおびとさんと仲間達と一緒に、この難局を乗り越えたいと思います。
RDSのポジションを作った矢先に減配とはショックです。これから高配当とキャピタルゲインが確実に取れると思いましたが、株価20ドル割れにはやはり理由があったのですね。石油の需給が回復するまで気長に待とうかと思います。
コメディアンさん
購入した矢先の減配はショックですよね。
以前当方ファイザーで同じ目に合いました。
ただその後ファイザーは増配を続け、今では孝行息子の一人となっています。
RDSもそうなると良いですね。
ファイザーと同様、RDSも業界のリーディングカンパニーですから、期待しましょう。
こんにちは。
今年は高配当ETFのVYMでも分配金が減少していますね。
VYMの構成銘柄のOXY(オキシデンタル・ペトロリウム)でも減配が起きています。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-03-10/occidental-slashes-dividend-for-first-time-in-20-years-amid-rout
VYMの分配金の減少はバッチリくらっているのでご安心ください(?)
XOMは配当を維持、CVXは既に増配をしており、配当を維持ということでCVXが減配しなければ今年の増配記録は途切れないことになります。
https://www.chevron.com/investors/stock-information
原油に関しては、恒常的に50ドルを上回る資産ではないので、
今後の石油株の行方は神のみぞ知ると言うことになります。
WTIについては、長期的には20ドルくらいを彷徨う傾向にあるようです。
https://www.tradingview.com/x/yqofXRq5/
ひろーさん
おー、ETF(VYM)も分配金減少ですか。
WTIが長期的に20ドル近辺が現実のものとなるようであれば、エネルギー銘柄保有をちょっと考えてしまいますね。
それにしてもRDSは半減程度は覚悟していましたが、66%とは、、、やはりオランダ人はケチだった、、(?&苦笑い)
原油は今のところ米ドルで取引されているので、米ドルの調達コストと言う観点で保有銘柄を選択するのが良いと考えています。
RDSは英ポンド建てで会計をしているため、通貨の面で多少不利です。
なので、現時点ではXOM, CVXがベターです。
一昨年の年央時点でXOMは好況にも関わらず、設備投資を増やしていなかったのでCVX以外の選択肢がありませんでした。
原油はこの先数年以上低迷すると考えるのであれば撤退、半年程度の一時的なものと考えるならホールドで良いでしょうね。
当方はCVXに関しては原油(コモディティ)にレバレッジが掛かったレバレッジド原油という扱いにしている(原油は保有コストが高い)ため、保有比率は5~8%以内に収めるつもりです。
だめでしたか~
「減配しないでね~」のお祈り通じなかったか~
66%の減配は大きいですね、
私も50%までは覚悟していたのですが・・・
人生は思い通りにいかないもの、
ここからの対応が重要ですよね。
私は原油のチャートを見ながら、買い増しの時期を探りつつ、
「増配してね~、株価上がってね~」と祈りを続けたいと思います。
そだおさん
ダメでしたね~。
人生は思い通りにはいかないもの。
まさにそのとおりですね~。
そだおさんはこれからも買い増しされるようですが、祈りが通じるといいですね。
ひろーさんの論理的な分析に下に、
私の幼稚な精神論が出てきて恥ずかしい限りです。
あわわわわ、
って感じです。
石油銘柄は原油価格に連動する感じなので、コロナ終息後の経済の活性化に期待です。
それが半年後なのか、1年後なのか、5年後なのか・・・
そしてそれに合わせて石油銘柄の株価は上がり、増配するのか・・・
分析が重要ですね。
正直者さんの記事、頼りにしています。
そだおさん
ありがとうございます。
ちなみに当方精神論は嫌いではありません。
そだおさん
原油は米ドル、世界経済、そして軍事と先物の投機筋に基づいて価格が決定されるので非常に難しい部類の投資だと考えています。
ちなみに、原油先物市場として見るべき箇所はWTI原油、北海ブレント原油、ドバイ原油の三箇所があるのをご存知ですか?
今回マイナス価格を付けたのはWTI原油のみです。
ブレント原油CFD:
https://jp.tradingview.com/symbols/UKOIL/
WTI原油CFD:
https://jp.tradingview.com/symbols/USOIL/
ドバイ原油:
https://www.cmegroup.com/trading/energy/crude-oil/dubai-crude-oil-calendar-swap-futures.html
ドバイのみ適当なチャートが見つからなかったので、CMEグループのチャートを見てください。
北海ブレント・ドバイは暴落こそすれ、マイナスには陥っていません。
ちなみに、こう言う株式市場の大崩壊→不景気の到来があると需要は消滅します。
基本的に需要は元には戻りません。
日本の新規住宅着工件数は不景気になるたびに消滅していることが分かると思います。
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Images/news/newsrelease/cc/2019/0620_1/1.png
ここまで書きましたが、別に精神論が嫌いではありません。
石油株への投資は世界の需要がいかに変わらないかに賭ける投資なので、個人的には技術革新に期待する投資・無形資産への投資の方が好きです。
おはようございます。
まさか、戦後半世紀にわたる
減配なしの歴史が瓦解する
現場に立ち会うことになるとは、、(*゜Q゜*)
世界中でありとあらゆる暴落が起きている中で
エネルギーセクターはかなり向かい風で、
さらに原油関係は弱小最右翼で、
さらに米国エクソンモービル&シェブロンは増配マンですが、
欧州ロイヤルダッチシェル&BPは増配マンではないので
近い将来危ないとは予測していましたが、
一気に66%のやっちゃったいや、やられちゃった減配は残念無念ですね。
ここからの、不良中年さんの巻き返しに
期待しております。
ウィニングチケットさん
おはようございます。
リーマンショックに続きまさに歴史的瞬間に立ち会った。
これはある意味幸運と考えるしかありません。
配当収入に関しては一度リセット。
気分もリセットしまた300万円を目指す旅に出発。
まあ出直し旅といったところでしょうか。
広い! そして深い!
ひろーさん、ウイニングチケットさんのコメントを読んでそう思いました。
参加者の8割から9割が退場するとも言われる株式市場で(しかも今は大嵐の真っ最中)、
必死に戦っています。
その中にはバフェット様や桐谷さんもいるわけですし
皆さんのいろんなお考えが知れるこの場はありがたい限りです。
これも正直者さんの人徳だと思います。
ありがとうございます。
私の前のコメントに感想を加える形になりますが、
>石油銘柄は原油価格に連動する感じなので、コロナ終息後の経済の活性化に期待です。
それが半年後なのか、1年後なのか、5年後なのか・・・
私はWTIのチャートしか見ておりません。
これからは北海ブレントやドバイにも気を付けます。
ひろーさんの
”株式市場の大崩壊→不景気の到来があると需要は消滅します。
基本的に需要は元には戻りません。”
という言葉は重いです。
5年後どころか10年、20年戻らなかったりして、
いや、それどころか世の中の仕組みが変わってしまうかもしれませんね。
私は長期投資がメインで、チャーチスト(もちろん週足、月足派)でもあるので、とりあえず買い増しはチャートを見ながら20年でも待とうかと思います。
歴史の転換点に、関係する銘柄を握りしめて立ち会うというのは貴重な体験という気がします。
>そしてそれに合わせて石油銘柄の株価は上がり、増配するのか・・・
こちらはウイニングチケットさんの、
”原油関係は弱小最右翼で、
さらに米国エクソンモービル&シェブロンは増配マンですが、
欧州ロイヤルダッチシェル&BPは増配マンではないので
近い将来危ないとは予測”
という言葉が重いです。
20年待ってもその間増配してくれたら我慢して持っている甲斐があります。
今回は高配当に目が眩みました。
ロイヤルダッチシェルは最近は増配マンではありませんでしたものね。
やはり連続増配は意識しておかないといけませんね。
3月20日には16.7%だった配当利回りが3.5%になってしまいました。
落ちるナイフをジャンピングキャッチしたような結果となってしまい残念至極です。
車で走っていて、シェルの看板を見るたびにため息をついています。
私は出光でガソリンを入れてるんですけどね。
シェルに変えようかしらん。
そだおさん
おほめいただきありがとうございます。
今回の件で株式投資にセオリーはあるが、正解はない。
ということを痛感しました。
それもまた株式投資の醍醐味、と割り切って前を向きたいと思います。
そだおさん、不良中年さん、皆さん
こんばんは。
この記事がこれだけ盛り上がっていると
いうことは、、私も含めロイヤルダッチシェル号
の戦後半世紀に及ぶ減配なしの歴史に鑑み
日々の労働したい糧をロイヤルダッチシェルに
ベットした同行&同好の方々がこんなにたくさん
いらっしゃるということですね。
さて、こうなったら、後はどうするか!
ですね。
私はやっちゃったNISSANいや、やられたロイヤルダッチシェルにはこれ以上やられないように
ちょっとずつちょっとずつ損だしして
バリバリの増配マンに資金を移行していく意向です。
間違っても、やっちゃったNISSANややられたロイヤルダッチシェルが安いからと買い増しはしないようにします(^_^ゞ
安いのになんで買い増ししないって?
だって減配マンや無配マンに付き合うほど私の寿命は長くありませんからっ笑っ
皆様
おはようございます。
そだおさんが、この記事に振れられていたので
久しぶりにこの阿鼻叫喚のロイヤル・ダッチ・シェル大減配記事を読み返して見ました。
皆様のそれぞれのこの大減配へのコメントから当時の切迫感、空気を思い起こさせてくれますね。
ひろーさんの、ロイヤル・ダッチ・シェルにはそもそもパワーを感じずシェブロンでしょっという冷静なコメント。うーん、全く同感ですね(笑)
しかし、私は、増配マンではないロイヤル・ダッチ・シェルには減配リスクが高いと思いながらも、ついつい高配当と減配が半世紀に渡りないという物語に乗ってしまい痛い目に合ったのを思い出しました。
この痛い授業料は、今や凄い学習効果でむしろこの大減配がなかったら今の投資スタイルも確立出来なかったので、
今、振り返っても私にとってこの日が大きな大きな大きな転機だったとわかります。この日を境に、目の前の高配当はすっぱり切り捨て、業績成長株、増配株に明確に舵を切った瞬間ですね。
自分の投資の軌跡が正直者さんのプログのコメント欄で振り返る事が出来るというのも大変ありがたいことです。
ウィニングチケットさん
こんばんは。
当方も全く同じ、高配当と減配が半世紀以上に渡りないという過去の事実にすがってしまった。
ただウィニングチケットさんの場合、この失敗を機にしっかりと自身の投資方針の見直しを行った。
一方の当方はと言えば、相変わらず高配当銘柄への依存度が高い。
年齢的な面もあるわけですが、優柔不断感は否めません。
こんばんは
ウィニングチケットさんほど有り余る資金がない私は、
配当金をNISAで再投資という投資法になるので、
成長株にがんがん投資というわけにはいかないんですよね。
なので、連続増配マンを長く持つ。
長期チャートがゆるやかな右肩上がりの銘柄に少しづつ投資する
という投資法に落ち着きました。
昔のIBM、今のマイクロソフトがそうなんじゃないかと思うのですが、
成長株が成熟株になっていき増配を続けてくれる。
そんな銘柄を探して投資して、ゆっくりのんびり暮らしていきたいと思っています。
しかも正直者さんのブログのコメント欄を日記代わりにして・・・
ってちゃっかりしすぎ?
そだおさん
「長期チャートがゆるやかな右肩上がりの銘柄に少しづつ投資するという投資法」は賛同できます。
長期投資を考えればマイクロソフトはいいですね。
当ブログが皆さんの投資成功に多少なりとも役立てばこれに勝る喜びはありません。