配当

インテルから配当受領 たとえ増配を続けていてもこの銘柄の長期保有に抵抗を感じ始めた理由

半導体製造大手のインテル(INTC)から9月2日に配当を受領しました。

配当額ですが、この銘柄の場合3月支払い分が増配のタイミングですから、今回も前回同様1株当たり0.330ドルとなっています。

この銘柄の過去の増配率は以下のとおりとなっており、バラつきこそあるものの2015年以降は毎年増配を続けています。

ただたとえ増配は続けていてもこの銘柄の長期保有に疑問を感じ始めています。

「もしかしてそれってバフェットがとうの昔にこの銘柄を売却していたから?」

確かに以下のとおりバフェットは2012年にはこの銘柄をすべて売却しています。

 

しかしそれが理由ではありません。

ちなみに営業キャッシュフローマージンは同業他社と比べてそん色ないレベル。

キャッシュフローも文句なし。

「ではなぜ?」

それがこちら。

・半導体大手のインテル(INTC)が現地時間の7月23日、回路線幅7ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体技術の開発が予定より6カ月遅れていると公表。

・7ナノ技術のチップの発売は2022年末ないし23年の早い時期になると述べ、予定より1年遅れになる見通しを示しました。

これは以前の記事からの抜粋ですが、この発表でインテルの将来に対する不安が高まった。

7ナノ技術のチップに関してはすでにライバルのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は量産している。

今回の遅れでライバルとの差がさらに広がった。

ましてや今回外部への生産委託拡大を検討する方針も示した。

開発と製造の両方の機能を有しているという強みを放棄してしまう。

今後もシェアを奪われ続けるのではないか。

と言う不安が大きくなっているのです。

ということでこの銘柄に関しては、四半期決算の内容やプレスリリースをしっかりと追い続けたいと考えています。

(開発競争で不利な情勢となっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ひろー より:

    おはようございます。
    PC向けのアーキテクチャのi386の系譜のアーキテクチャーであるx86、そしてその64bit拡張版のx86_64(amd64)のCPUはより高性能なアーキテクチャのCPUを設計した会社がシェアを総取りする歴史でした。
    今回のIntelとAMDの対決のラウンドは今のところAMDと委託先のTSMCに軍配があるようですね。

    Intelは3月の時点でAMDとTSMCの7nmプロセスに劣っていることを認めていて、10nmでの巻き返しも難しく、2021末の7nmでもまだ難しく、その先の5nmで巻き返しを図る計画のようです。
    https://www.tomshardware.com/news/intel-process-tech-lag-competitors-late-2021-leadership-5nm
    先ほどIntelは10nmプロセスのCore iシリーズ11世代のCPUを発表しましたが、これでもまだTSMCのプロセス微細化競争には負けていますね。。。

    IntelのCPUとAMDのCPUではまだソフトウェアの安定性と電源管理機構に関してはIntelに分があるため、2021年になっても7nmプロセス製品が都運輸できていない時はいよいよかな、という感じがします。

    まだ様子見でいいのではないですかね、Intelはまだ巨大な”Cash Cow”ですし、と個人的には思います。

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんばんは。
      技術的な説明ありがとうございます。助かります。
      やはり7nmではライバルAMDに後れをとっているのですね。
      これ以上の遅れとなれば致命的となりそう。ただ過去の遺産でしばらく食つなぐことはできそうですし、シェアも一気に失うわけではない。
      ということで、しばらくは様子見でいくつもりです。

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