バイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)が現地時間の4月27日に第1四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で2.1%の減収。
但し製品売上は2%増加(数量ベースでは14%増)しており、新型コロナ関連の製造提携による”その他収益”が減少したこと等により減収となったことは抑えておく必要があるでしょう。
一方利益の方ですが、会計基準ベースの1株利益は前年同期比で97%もの大幅な増益となっていますが、これは主にBeiGene, Ltd.への投資に対する時価評価益計上等による特殊要因によるもので、特殊要因を除いた調整後1株利益は売上高の減少及び研究開発費の増加等により4.25ドルから3.98ドルと6.4%の減益となっています。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上はほぼ予想と一致、そして調整後1株利益の方は予想を上回る結果となっています。
最後に2023年の通期予想ですが、以下のとおり売上は前回予想の260億ドル~272億ドルから262億ドル~273億ドル、また調整後1株利益は17.40ドル~18.60ドルから17.60ドル~18.70ドルへといずれも上方修正しています。
以上、第1四半期に関しては減収減益(調整後1株利益ベース)となりましたが、通期予想をわずかですが上方修正したことは朗報でしょう。
その通期予想ですが、280億ドルもの巨額資金を投じて今期上半期に買収を完了するであろうホライゾン・セラピューティクス社の影響は含まれていません。
もちろん買収による影響がプラスマイナスどちらに出るかはふたを開けてみなければわからないわけですが、期待を含め、
売上×△、利益×〇、通期予想〇 +買収期待=ホールド
とします。
(巨額買収が間近にひかえている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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