バイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)が現地時間の2月6日に第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で第3四半期に続き販売価格が3%減少したものの、ホライゾン・セラピューティクスの買収もあり数量が23%増と大きく伸びたことから20%の増収を達成。
製品別では9つのブランドが過去最高の売上高を達成しています。
また利益の方ですが、会計基準ベースの1株利益は買収関連費用計上および買収したホライゾンの営業費用の増加等により前年同期の3.00ドルに対して1.42ドルと大きく減少。
一方特殊要因を除いた調整後1株利益は主に売上増加により4.09ドルから4.71ドルと15%の増益となっています。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
最後に2024年の通期予想ですが、以下のとおり売上は324億ドル~338億ドル、また調整後1株利益は18.90ドル~20.30ドルと前期実績に対し+1.3%~+8.8%のレンジとしています。
以上、通期予想を含めまずまずの決算と言えるでしょう。
この銘柄の注目点と言えばやはり現在開発中の肥満治療薬。
その状況に関し2月5日、注射減量薬AMG133(マリタイド)の初期段階の治験結果を発表し、マリタイドを服用した患者は85日後に体重が最大14.5%減少し、最後の服用から150日間体重が減少し続けた例もあったとのこと。
第2相臨床試験結果が今年後半に出る予定となっているほか、経口肥満症治療薬AMG786の最初のヒト試験データを今年前半に報告する予定となっています。
ということで売上〇、利益〇、通期予想〇 =ホールド
です。
(肥満治療薬に過度な期待が集まっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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