バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の2月4日に第4四半期決算を発表しました。
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences, Inc.)は医薬品の発見・開発・商業化を行う研究型バイオ医薬品会社である。
【事業内容】
同社の製品ポートフォリオと治験薬のパイプラインはヒト免疫不全ウイルス、後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)、肝疾患、癌、炎症、呼吸器疾患、心血管疾患を含む。
HIV/AIDS患者用製品は「Descovy」、「Odefsey」、「Genvoya」、「Stribild」、「Complera」、「Eviplera」、「Truvada」、「Emtriva」、「Tybost」、「Vitekta」を含む。
肝臓疾患患者用製品は「Vemlidy」、「Epclusa」、「Harvoni」、「Sovaldi」、「Viread」、「Hepsera」を含む。同社は血液学・腫瘍疾患の患者にZydeligを提供する。
心臓血管疾患の患者用製品は「Letairis」、「Ranexa」、「Lexiscan」を含む。
炎症・呼吸器疾患治療用の製品は「Cayston」と「Tamiflu」を含む。
(SBI証券より)
概要及び製品別の売上は以下のとおり。
売上は前年同期比で26%の増収。
ギリアド・サイエンシズと言えばもちろん新型コロナ治療薬として使用されているレムデシビル。
その売上が前年同四半期のゼロに対して今四半期だけで19.38億ドルとなんと製品売上全体の26%にまで達している。
そして利益の方ですが、特殊要因を除いた調整後1株利益で2.19ドルとレムデシビルの売上増加とマージン増加等により前年同四半期の約2倍となっています。
また以下のとおり売上、調整後1株利益共にアナリスト予想を上回っています。
まさにレムデシビル様様(さまさま)。
最後に注目の2021年通期予想は以下のとおり。
意外や意外、こちらは2020年の勢いを考えると極めて控えめな予想。
その理由ですが以下会社コメントがすべて。
・非常にダイナミックで複雑なグローバルヘルス環境のため、レムデシビルの売上は大きな変動と不確実性の影響を受けます。
・よってレムデシビルの売上を除く2021年通年のガイダンスを提供することが投資家にとって非常に有用であると考えています。
そう、昨年は絶好調だったレムデシビルですが、この先どうなるかは会社自身も全くわからない。
ということで今回わざわざ売上を分けて情報提供している。
要はレムデシビルを過度にあてにしてはいけない!
そういうことです。
(急成長した製品に過度に期待しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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