バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の2月2日に第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で2%の増収。
売上の明細は以下のとおり。
新型コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)が大きく減少したものの、主力のHIV製品(エイズ治療薬)が5%の増収、そして第3四半期同様Cell Therapy(細胞治療薬)とTrodelvy(乳がん治療薬)が大きく伸びている状況が見て取れます。
一方利益の方ですが、前年同期比で会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は4倍を超える増益、そして特殊要因を除いた調整後1株利益は2倍を超えています。
その主な理由ですが、前年同期において訴訟和解金12.5億ドルとArcus Biosciences, Incとの提携に関する費用6.25億ドル等を計上したことによります。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
最後に注目の2023年の通期予想ですが以下のとおり売上は前期比-4.7%~-2.9%のレンジ、また調整後1株利益は-9.1%~-3.6%のレンジと厳しい数字となっています。
但し、売上は新型コロナ治療薬のレムデシビルの売上を除いた場合は、2.7%~4.8%の増収を見込んでいる点は抑えておく必要があります。
以上、通期予想1株利益が減益予想のこの銘柄ですが、アナリスト予想を下回らなかったこと、そして売上はアナリスト予想を上回ったこと、さらに会社が期待を寄せるCell Therapy(細胞治療薬)とTrodelvy(乳がん治療薬)の売上が好調に推移している点を考慮し、保有を継続します。
ということで、売上〇、利益〇、通期予想× でもホールド
です。
(もはや新型コロナ治療薬には頼れなくなっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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