ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の10月19日に第3四半期決算を発表しました。
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
売上ですが、全体では前年同期比で10.7%増(為替の影響を除いた場合でも9.9%増)と第2四半期に対し伸び率は落ちたものの2ケタ増収となりました。
これを以下セグメント別で見ると、すべてのセグメントで増収を達成、製品別では多発性骨髄腫の治療薬「ダラザレックス」や乾癬(かんせん)治療薬「トレムフィア」などが好調でした。
また1株利益も会計基準ベースでは3%増益と微増ながらも増益を維持。
但し無形資産の償却費等の特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースでは以下のとおり2割近い増益となっているのが見て取れます。
そしてアナリスト予想との比較では残念ながら売上の方は1%ほどの未達だったものの、調整後利益は予想を上回る結果となっています。
最後に2021年通期の業績予想ですが、以下のとおり7月に公表した前回予想に対し売上は下限値を上方修正、そして調整後1株利益は下限値、上限値ともに上方修正しています。
2021年の新型コロナウイルスワクチンの売上高予測は25億ドルで前回予想を据え置きと、その規模と勢いともにファイザーやモデルナに大きく水をあけられているわけですが、逆に言えばコロナワクチンに頼ることなくしっかりと成長を続けているとも言えます。
以上、売上〇△(△は対アナリスト予想)、利益〇、予想〇 = ホールド
とします。
(新形コロナワクチンではライバルに大きく水をあけられている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)