通信大手のAT&T(T)が現地時間の1月26日に第4四半期決算を発表しました。
まずは決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
売上は前年同期比で10.4%の減収となりました。
但し、主力の通信事業、そしてワーナーメディア事業はともに増収となっており、第3四半期に売却したビデオ事業等の影響を除けば実質的には増収となっていることに注意が必要です。
また通信事業における後払い契約者数は約130万人、そして携帯の後払い契約者数は884,000人の純増と好調。
次に利益ですが、会計基準ベースでは前期は契約者数の減少が続いていた衛星放送「ディレクTV」を含むテレビ事業で155億ドル(日本円換算で約1.6兆円)もの巨額減損損失を計上したことで赤字に転落したといういわば特殊要因があったわけですが、特殊要因による影響を除いた、いわゆるNON-GAAPベースでは以下のとおり前年同期の0.75ドルから0.78ドルと4.0%の増益となっています。
またアナリスト予想との比較ですが、売上、調整後1株利益はともに予想を上回っています。
以上、総じて好調な決算でしたが、発表当日の株価は8%を超える大暴落。
その一番の理由が、2022年通期見通し。
売上の方はまだしも、調整後1株利益の3.10ドルから3.15ドルという数字が、アナリスト予想の3.16ドルを下回り、期待外れ、弱気ととられた。
また、昨年の12月以降AT&Tにしては珍しく上昇を続けた反動と言えなくもありません。
ただ、主力の通信事業は好調のわけで、スピンオフ後の業績を確認してから売却の判断を下したいと考えています。
ということで、売上〇、利益〇、予想×
ですがとりあえずホールドでいきます。
(事業の集中に方針転換するも、減配が確定している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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