エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の10月28日に第3四半期決算を発表しました。
エクソンと言えばすでに現地時間の10月4日にForm 8-Kを提出し、第3四半期の見通しを公表しており、調整後利益ベースで2022年第2四半期の176億ドルに対して下限値でマイナス31億ドル、そして上限値でマイナス3億ドルという数字を公表していました。
ということで、ある程度の安心感を持って早速確認。
こちらはセグメント別の当期利益を左から今期第3四半期、今期第2四半期、そして前期第3四半期の順に並べたもの。
尚、エクソンは新体制移行に伴い前回第2四半期からセグメント区分の変更を行っており、これまでのダウンストリーム事業を廃止しエネルギー製品事業(Energy Products)と特殊製品事業(Specialty Products)を新設しています。
第2四半期との比較では、原油価格が下落したもののガス価格上昇等により原油・天然ガスの探査・生産を行うアップストリーム事業が増益となったばかりか、精製マージンが世界的なディーゼル需要の高さにより引き続き堅調に推移したこと等により、エネルギー製品事業も伸び、全体では会計基準ベースで196.6億ドルと事前見通しに反して10%の増益となっています。
また減損や資産売却等の特殊要因を除外した調整後利益は186.8億ドルとこちらも増益となっています。
そして特殊要因を除外した調整後1株利益は第2四半期の4.14ドルから4.55ドルと7%の増益。
さらにアナリスト予想との比較でも売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
(尚、エネルギー銘柄の場合将来の原油価格を予想することは極めて困難なため、アナリスト予想との比較をそれほど重要視する必要はないと考えています。)
ということで、すでに開示されていた見通しを上回ったわけで期待以上の結果と言えます。
エクソンと言えばすでに2023年までに総額300億ドルの自社株買いプログラムの増額を発表しているわけですが、当3四半期の45億ドルを含め、今期累計で105億ドルに達しておりこちらも順調。
ということで、
売上〇、利益〇=当然ホールドです。
(将来の増配を過度に期待してのエネルギー銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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