通信大手のAT&T(T)が現地時間の4月22日に第1四半期決算を発表しました。
今回の注目はもちろん実績、そして通期予想における新型コロナウイルスの影響。
ということで早速確認。
まず会計基準ベースでの数字は以下のとおり。
売上は携帯電話契約数の堅調な伸びにより国内の携帯サービスは伸びたものの、エンターテイメント、メディア事業の減少によって前年同期比で4.6%の減収。
尚、コロナウイルスの影響による減少分は6億ドル程度ですから第1四半期に限れば軽微と言えます。
新規の携帯電話契約者は16万3000人の純増と、市場予想(9万0700人の純増)を上回っています。
一方、インターネット経由での動画配信サービスに切り替える利用者が増加し、衛星放送「ディレクTV」などの契約者数は89万7000人の減少と歯止めがかかりません。
そして利益の方ですが無形資産の償却費、退職給付等の特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースで見ると以下のとおり1株利益は0.84ドルと前年同期比で2.3%の減益。
但し、このうち新型コロナウイルスによる影響が▲0.05ドルあり、これを加味すれば0.89ドルと実質的には増益となります。
とは言え、売上、利益ともにアナリスト予想には届かず。
この銘柄のアキレス腱とも言える莫大な有利子負債残高ですが、前期末に対してはなんとか微増で踏みとどまっています。
尚気になる通期予想ですが、やはり他社同様新型コロナウイルスからの回復に関する不確実性のため、通期予想を取り下げています。
以上、総じてい言えばさえない決算内容となりましが、当方ホールドを決めました。
その理由は決算発表でのCEOの以下の発言。(※太字&下線部参照)
「私たちは強力なキャッシュポジションと強力なバランスシートを備えており、コアビジネスは堅調であり、今日の環境においても引き続き優れたフリーキャッシュフローを生み出しています。
新型コロナウイルスの経済的影響を考慮して、私たちはすでに資本配分計画を修正し、すべての株式の消却を一時停止しました」。
「その結果、私たちは、5G、ブロードバンド、HBOマックスなどの重要な成長分野に投資し続けることができると同時に、配当を維持し、借入金を返済することができます。」
取り急ぎ5月27日にいよいよサービスを開始する新たな動画配信サービス、「HBOマックス」の成り行きに注目したいと思います。
(投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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おはようございます。
AT&Tは、『次は何を買おうリスト』でも
常に配当利回り上位ランカ-でさらに
増配マーンですから
これからもしっかり配当維持期待していきたいですね!
ここは、、
邪悪なコロナパワーにやられる企業というより
非接触型のビジネスモデルである
携帯電話、通信、ブロードバンド、動画が
キーワードなので、
AT&Tは逆に邪悪なパワーを
推進力に替えてくれてなんとか
コロナのマイナス極大ショックを
相殺されないかと皮算用しながら
毎月買い増ししていきます。
ウィニングチケットさん
お元気そうで何よりです。
確かにAT&Tは非接触型のビジネスなのですが、携帯事業の割合がライバルベライゾンに比べ極めて低い、というところが現在完全に裏目に出ています。
記事にも書きましたが、5月から開始の動画配信サービス、「HBOマックス」で何とか活路を見出して欲しいものですね。