配当

インカムゲイン投資家の敵 減配の可能性を探る方法とは?

当たり前の話ですが今回の新型肺炎相場(?)で投資家が何より恐れるのが、

「このまま株価が下がり続けたらどうしよう、、、」

「このまま含み損が拡大し続けたらどうしよう、、、」

といういわゆる資産の減少。

ただ当方のようなインカムゲイン投資家の場合はちょっと違いまして。

それが、

「配当が減ったら困るなー。」

そう、減配の心配。

(もちろんインカムゲイン投資の基本は長期投資、それも超長期投資ですからたとえ今回のような大暴落で減配してもそれは一過性であり、また元に戻る、つまり再び増配と配当金の再投資によって右肩上がりを続けるはず、とは思っていますが。)

そんな中、「配当は死守します。」と発表した銘柄がちらほら出始めています。

例えばエネルギー銘柄のシェブロン(CVX)。

こちらは先日も書いたようにCEO(最高経営責任者)であるマイク・ワース氏が、

「シェブロンはエネルギー価格の急激な下落後の配当を維持するために、より多くの借入金を引き受け資産売却を行う用意がある。私たちは業界で最も強力なバランスシートの一つを持っている。」

と発言しています。

さらに半導体大手のインテル(INTC)は3月24日に、コロナウィルスの世界的流行により自己株買いの中止を発表。

ただ、「配当金の支払いには影響しない。」としています。(インテルの次回配当金の支払い予定は6月1日)

一方すでに配当中止を発表した会社もあります。

自動車大手のフォードしかり、航空機のボーイングしかり。

これら銘柄の違いは何か?

こちらをご覧ください。

こちらは過去5年間の有利子負債営業キャッシュフロー倍率。

<計算式>

有利子負債営業キャッシュフロー倍率=有利子負債÷営業キャッシュフロー

簡単に言えば今ある借金を毎年の稼ぐ力で何年で返済できるか?という数字(年数)であり、数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているということになります。

御覧のとおり、インテルとシェブロンの直近の数字は1倍前後と非常に低く、また安定しているのが見て取れます。

それに比べてフォードの数字は非常に高く、またボーイングは2018年までは上記2社とほぼ同レベルの数字を維持していましたが、2019年には測定不可能。(真上に突き抜けています)

これが何を意味するかですが、営業キャッシュフローが赤字に転落したのです。

また有利子負債は以下のとおり急増しています。

「それはそうかもしれないけど、数字の良し悪しはセクター別に見るべきは?」

という意見もあるでしょう。

ただ、我々投資家からすればセクターは関係なし。

継続的に配当をもらえるかどうか。

それだけ。

それがゆえに優良配当銘柄にはディフェンシブセクターが多いのです。

以上、ご参考まで。

(減配可能性の判断にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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