冒険投資家(?)として知られるジム・ロジャース氏が日本のマスコミのインタビューに応じました。
ジム・ロジャースと言っても知らない方もいらっしゃるかもしれませんので念のため。
・クォンタム・ファンドの共同設立者。
・ジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドを設立。
・クォンタム・ファンドは10年の間に3365%のリターンを得たが、ファンド運営の考え方に違いが生じたため
ジョージ・ソロスと袂を分かち、1980年にクォンタム・ファンドを去った。
・その翌年クォンタムは成立以来初めて資産を半分失う程の損失を出した。
・中国の株式市場の将来性を高く評価して、早くから積極的に中国株投資を行っていた。
・世界中を旅して肌で国の人々の変化を感じ取っている。
(ウィキペディアより抜粋)
この方世界中を旅していることもありますが、理詰め、というよりはいわゆる感覚・嗅覚に非常に優れた投資家ではないかと思っています。
そのインタビューの中で彼は以下のとおり今年は日本株の買戻しをすることを明言しています。
「2020年、私も決意したことがある。それは、すべて売ってしまった日本株を買い戻す検討に入ったこと。まだ、決めたわけではないが、日本株を買うとすれば、成長が期待できるセクターの銘柄を選ぶつもりだ。」
そして特に注目しているセクターとして農業、そしてヘルスケア関連を上げています。
この記事を読んで、
「おー、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界の3大投資家」と称されているあのジム・ロジャースが言うんだから間違いない。こりゃー今年は日本株だ!」
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし当方、彼の考えに同調し日本株を積極的に買い進めるつもりはありません。
って言うと、「おいおい、何を言うかと思えば単なる一般市民投資家がよりよって世界的投資家の意見に逆らうの??」
という突込みが入りそう。
しかしジム・ロジャースと当方では完全に投資スタイルが違います。
ジム・ロジャースはキャピタルゲイン投資家、一方当方はインカムゲイン投資家。
そう、ジム・ロジャースはその抜群の嗅覚で景気の先を読み、大きく勝負して値上がり益を狙うスタイル。
そのやり方でこれまで数々の輝かしい成功をおさめてきました。
そして今回の日本株の買戻しもその方針から外れていないことは以下のコメント見てもわかります。
「日本株を買い始めたのは11年の東日本大震災の直前だった。(中略)日本株への投資はあくまで短期から中期で考えていた。少子化と国の借金が増え続ける中で、このままの政策を続ける限り、日本は長期的には衰退することが避けられないと考えているからだ。 なので、18年秋には日本株をすべて手放した。予想どおり、買った当時よりも株価は値上がりし、売却益を得ることができた。」
「もちろん、今回も、日本株を長期的に保有するつもりはない。」
「誤解のないように強調しておくが、私が日本株を買い戻す理由は、日本が抱える問題が良い方向に向かっていると考えているからでは決してない。日本が衰退に向かっているという見方には何ら変わりがない。」
ということで、キャピタルゲイン投資家の方でこの世界的投資家のタイミング投資に乗るのであれば今年は日本株。
で突き進めばよい。
しかし当方はあくまで長期にわたって配当を追い求める者。
これからも米国優良配当銘柄への投資を愚直に継続していくつもりです。
(日本株へのキャピタルゲイン投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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