銘柄研究

ライバル対決 コカ・コーラ vs ペプシコ(2023年版)

2月24日付記事でライバル対決ということでAT&Tとベライゾンの比較を行いましたが、今回は以前にも行ったコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)の比較というかアップデートを行いました。(尚ホルダーの方であればご存じのとおりコカ・コーラがほぼ飲料に特化しているのに対し、ペプシコはやスナックやシリアル等を含む食品事業銘柄であることは当然考慮する必要があります。)

ライバル対決 AT&T vs ベライゾン12月決算会社の決算発表のほぼ終わったことですし、今回は久しぶりにライバル対決というかライバル比較を行ってみたいと思います。 取り...

まずは稼ぐ力から。

但し比較すべきは通常の営業利益率ではなく、本来の稼ぐ力を表すお化粧のきかない営業キャッシュフローマージン。

営業キャッシュフローマージンとは

企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。

計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。

PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。

それがこちら。

こちらは直近5年間の営業キャッシュフローマージンとなりますが、ご覧のとおりコカ・コーラの圧勝。

続いては財務面。

具体的には財務の安定度合いの比較。

使用したのは有利子負債営業キャッシュフロー倍率。

有利子負債営業キャッシュフロー倍率とは、簡単に言えば今ある借金を毎年の稼ぐ力で何年で返済できるか?という数字(年数)であり、数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているということになります。

<計算式>

有利子負債営業キャッシュフロー倍率=有利子負債÷営業キャッシュフロー

数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているわけですが、両社の数字は拮抗しています。

そして最後に増配率。

御覧のとおりこちらはペプシコの圧勝と言っていいでしょう。

以上ざっと見てきましたが、稼ぐ力では圧勝しているコカ・コーラですが、増配率ではペプシコの後塵を拝しているという興味深い結果となりました。

但し以下ペプシコのキャッシュフローを見てもわかるとおり、配当支払後の残高(青色)が2022年にはマイナスとなっている等、ペプシコがかなり無理をして配当(増配)を行っていることはおさえておく必要があるでしょう。

ただ連続増配年数(コカ・コーラ:62年、ペプシコ:52年)を見てもわかるとおり、インカムゲイン投資家にとって両銘柄が優良銘柄であることは間違いないところ。

ということで現在両銘柄を保有している当方なのでした。

(ライバル両方への優柔不断的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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