投資成功のヒント

「次は何を買おうかリスト」をアップデートしました。(2023年4月末時点) 皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです

早速ですが、定例の次は何を買おうかリスト(2023年4月末時点) を公開します。

まずはこちら。

こちらはトータルリターン(10年)が市場平均、Vanguard S&P 500 ETFのトータルリターン(12.16)を上回る銘柄のリストとなります。

ここで注目はやはり堂々1位のブロードコム。

トータルリターンの高さもさることながら配当利回りも3%とまずまず。

そして7位にランクインしたアッヴィは4%、さらに11位のベストバイに至っては5%。

尚、ブロードコムについては主要顧客のアップルが2025年にブロードコム製のチップから自社製に切り替える見通しとなっていることから、将来への大いなる不安があるという点は考慮する必要がある。

さらにクラウド関連大手のVMウェア(VMW)の巨額買収を控えている。

また、アッヴィはいわゆる2023年の壁、つまり主力製品ヒュミラの米国での特許が切れた、ということで4月27日の第1四半期決算発表時の今期予想は調整後1株利益が前期2022年の13.77ドルから約2割もの減益の10.72ドル~11.12ドルのレンジとしている点は注意が必要。

そしてベストバイの場合は今後米国において景気後退入りが確実視されている中で小売業という事業柄売上・利益の悪化は否めない。

それは3月2日に発表した2022年第4四半期決算発表においてCFOが「今期家電量販店が引き続き厳し経済状況下にある。」とコメントしたことでも明らか。

但し当たり前の話ですが景気は循環する。いつ回復に向かうかは神のみぞ知るところですが、より長期で見れば今が底と考えることができると思っています。

続いては配当利回りが4%を超えるリストになります。

配当利回り1位は相変わらずアルトリア(MO)。

その利回りは8%、普通に考えれば異常値と言えるのですが、現地時間の4月27日に発表した第1四半期決算は以下のとおりアナリスト予想との比較では残念ながら売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想と一致しています。

また今期2023年通期予想は、調整後1株利益で4.98ドルから5.13ドルと2022年の4.84ドルの実績に対して2.9%から6%の増益としており、インフレ等の厳しい経済環境下前回予想を維持しています。

さらに第1四半期は実施しなかったものの”2023年12月までの10億ドルの自社株買いに変更なし”としており、インカムゲイン投資家にとって心強い限りです。

ちなみに市場平均(SP500)に連動する代表的なETFであるVanguard S&P 500 ETFのトータルリターンは前述のとおり12.16となっており、IBMのマイナス値を始めベストバイとアッヴィ以外の銘柄が市場平均を下回っていることに注意を払う必要があるでしょう。

つまり高配当銘柄への投資は株価上昇には期待できない。

というある意味当たり前の事実を表していることになるわけですが、以前から書いているとおり高配当銘柄への投資はある意味”定期預金的投資”と割り切って考える必要があるとも言えます。

何はともあれ、本リストが皆さんの銘柄選びの参考となればこれに勝る喜びはありません。

(本リストやコメントを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。

    記事中にも記載されていますが、個別株を調べてそ比較すればするほど、市場平均を超えるリターンを上げるのは大変だなぁと
    私も同じくひしひしと感じます。
    銘柄を分析し、お宝を探すのが趣味、何よりの至福の時間に今やなっておりますので個別株投資ももちろん続けていますが、ポートフォリオは極力、インデックス投信、ETFなどの割合を増やして市場平均を確保するようにしています。

    今は四季報の最新号を全頁読破し、戦闘能力上位リストを年度更新しているところです。売上高成長、高営業利益率、高営業CASHフロー利益率、高自己資本比率、無借金経営、増配力、配当性向余力十分、でなおかつ低perのお宝です。
    このリストを作成し眺めるのが至福の時間です。最近ではこのリストをもとに『信越化学』へ参入しました。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      こんにちは。
      「銘柄を分析し、お宝を探すのが趣味、何よりの至福の時間に今やなっております。」
      これ、完全同意です。
      それにしても四季報の最新号を全頁読破ってすごいですよね。
      その結果の日本を代表する超優良企業、信越化学。
      異論を唱える人はいないのでは。

  2. ウィニングチケット より:

    おはようございます。
    この正直者さんのプログは投資家のオアシスのような存在だなぁと感じています。

    私のエッセンスは
    正直者さん、桐谷さん&みきまるさんの優待理論、マルキールのウォール街のランダムウォーカー、エリスの敗者のゲーム、テンプルトン卿の流儀、ジェラルドMローブ、、無数の名著、名言、手法から自分のスタイルを構築していますが、正直者さんのスタイル、考え方にこうして直にプログを通じてリアルタイムに接する事が出来て幸せです。いつもありがとうございます。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      オアシス、日々地道にブログを更新している者としてそう言っていただけると本当にうれしいです、ありがとうございます。
      日々のツイッターからもウィニングチケットさんはさまざまな投資家から語弊があるかもしれませんが、”いいとこ取り”で自身のスタイルを構築しているとお見受けします。
      食事の写真、毎日楽しみにしています。

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