投資成功のヒント

「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」をアップデートしました。(2023年5月末時点) 皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです

定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。

配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。

そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。

・S&P500銘柄

・25年以上連続増配継続

・時価総額30億ドル以上

・各四半期のリバランス日前の直近3ヶ月間の1日平均取引高が500万ドル以上であること。

まずこちらは配当利回り順のリストとなります。

トップ10の中で我々になじみのある銘柄と言えば、3M(スリーエム)、IBM、アッヴィと言ったところでしょうか。

続いて紹介するのがこちらのリスト。

こちらはトータルリターン(10年)が市場平均(SP500)に連動する代表的なETFであるVanguard S&P 500 ETFのトータルリターン11.96を超える銘柄のみをピックアップしています。

トータルリターンとは

トータルリターン(Total Return)とは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益を指します。

これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、再投資された分配金(インカムゲイン)などが含まれます。

こうした利益の合計額を投資コスト(購入価格)で割ってパーセンテージで表すことが多く、総収益率ともいいます。

トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。

分配金を全て再投資したと仮定し、ある一定期間の分配金込みの基準価額の騰落率を年率で表します。

(SMBC日興証券HPより)

全20銘柄を見るとやはり高配当と高成長は両立しない、というセオリーを垣間見ることのできるリストとなっていますが、唯一の例外が第6位で配当利回りが4.3%のアッヴィ(ABBV)。

ある意味(というか良い意味で)異常と言えるわけですが、アッヴィはいわゆる2023年の壁、つまり主力製品ヒュミラの米国での特許が切れた、ということで4月27日の第1四半期決算発表時の今期2023年予想は調整後1株利益が前期2022年の13.77ドルから約2割もの減益の10.72ドル~11.12ドルのレンジとしている点は注意が必要。

そんな訳あり銘柄のアッヴィ以外の銘柄の配当利回りは2.6%以下となっているわけで、やはりいいとこ取り、つまり、

25年以上連続増配を継続しつつ利回りが高いにもかかわらず株価も上昇している銘柄はなかなか存在しない。

という現実を表すリストとも言えるのではないでしょうか。

ただそんな中でもこうやって愚直に毎月リストをアップデートすることで、いつの日か2019年にアッヴィを初めて購入した時のように、連続増配+株価上昇+高利回りのいわゆる二兎取りならぬ三兎取り銘柄に新たに出会える日が来る、と信じています。

5月はディフェンシブ銘柄に逆風が吹き荒れたわけですが、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていること、これだけは確かです。

何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。

(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。
    アッヴィのような、増配と株価上昇の良いトコロ取りが出来るような銘柄の候補を私も日々探しています。
    今のトコロ、米国株では高成長で高収益だが低下PERのグロースを見つけてそこに期待しています(まだまだ無配の成長企業ですが将来高配当を期待)。
    日本企業でも同じく高成長で高収益だが低PERの優良企業へ投資(日本の企業は配当もあり将来的な増配を期待しています)して第2、第3のアッヴィにならないか楽しみに見守っています。
    宝探しのようで楽しみです。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      こんにちは。
      投資期間を長く取れるのであればやはりグロース株に投資し将来の配当開始に期待したいですね。
      当方の場合は現在の所ブロードコムが第二のアッヴィになりつつありますが、果たしてどうなりますか。
      宝さがし、って言い得て妙。
      それがまた株式投資の魅力てもあります。

  2. ひろー より:

    こんにちは。

    ADPは労働市場の勢いと紐づいているのか底堅く好調ですね。
    SPGIも良い株ですが、MSCIってリストに入っていないのが気になりました。MSCIもMSCIコクサイインデックスなどで指数を算出する企業で、五年パフォーマンスはSPGI以上ですね。

    個人的にはCFの良好な株を長期的に保有する戦略です。Vとか常にキャッシュフローの様子が非常に好調で、しかもクレジットカードの発行自体はイシュアー(参考: https://payoss-service.com/column07/ )に任せているのでVisa自体は決済ネットワークサービスの拡充、信頼性の強化に専念できます。

    ちなみに、個人的には小型グロース株としてZscaler(ZS)を相変わらず保有中です。露宇紛争では陸軍の衝突以外に電子戦もちらほら報道されているので、インターネット空間におけるセキュリティの重要性はこれまでの軍事と同じく高まるのではないかと思い、決算の数字を睨みつつ持ち続けています。

    日本株は言語の壁もあるのか、それとも海外展開している企業が大型株しかないのか、古き良き重厚長大な企業群が最近株価が好調ですね。

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんにちは。
      MSCIも良い銘柄ですが残念ながら配当貴族銘柄とはなっていないためこのリストからは除外されています。
      Vはバフェットも保有するいわば王道銘柄。
      Zscaler(ZS)はいまだ保有されていたのですね。
      残念ながら2021年から株価は大幅に下落していますが、決算さえ問題なければ売却する理由なし、でしょうか。
      それにしても日本株は絶好調、やはり海外投資家が小型株へ投資するのは少々敷居が高いのかもしれませんね。

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