生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の4月17日に第3四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で5%の増収、為替の影響を除いた場合は7%の増収と第2四半期に引き続き好調でした。
セグメント別に見た売上増減(%)の明細は以下のとおり。
家庭用洗剤や清掃用品を含むファブリック&ホームケアが8%の増収。またヘルスケア用品は7%増と好調だった一方、ひげそり部門(グルーミング)は3%の減少と不振。(但し為替の影響を除くとフラット)
一方利益の方ですが、GAAPベースではなく、特殊要因(リストラ費用)を除いたNON-GAAPベースでも以下のとおり第2四半期に続き2ケタ増益を達成しています。
最後に営業キャッシュフローマージンですが、以下のとおり第2四半期と変わらぬ23.7%と相変わらず抜群の安定感を見せています。
「なっ、何も変わっていない。」当方、決算数字を見ながら思わずつぶやいていました。
そう、世の中は新型肺炎の大流行、そして我が日本も増加に歯止めがかからずついに(遅まきながら)全都道府県に緊急事態宣言が出され世の中が激変しているというのに、この銘柄は第2四半期と何ら変わらぬ数字を淡々とただき出している。
さらに先日は6%もの増配を発表した。

まさにディフェンシブ銘柄中のディフェンシブ銘柄。
ロックダウン(都市封鎖)で、おむつやトイレットペーパーなどの買いだめが起きた、という追い風はあるにせよ、今回の決算でこの銘柄の底力というか恐ろしさをあらためて痛感。
コロナウイルスの存在を忘れさせてくれる存在、それがプロクター&ギャンブルと言えましょう。
(ディフェンシブ銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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