公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の8月3日に第2四半期決算を発表しました。
【事業概要】
サザン(Southern Co)は、3つの伝統的な電気事業会社であるSouthern Power CompanyとSouthern Company Gasの発行済み普通株式をすべて所有する持株会社である。
【事業内容】
Alabama Power、Georgia Power、Mississippi Powerなどの伝統的な電気事業会社は、南東部の卸売顧客に加えて、南東部3つの州の小売顧客に電気サービスを提供する公益事業会社を運営する。
Southern Power Companyは、再生可能エネルギープロジェクトを含む発電資産の開発、建設、取得、所有、管理を行い、卸売市場で市場ベースの料金で電力を販売する。
Southern Company Gasは、イリノイ州、ジョージア州、バージニア州、テネシー州などの4つの州で、天然ガス配給会社を通じて天然ガスを配給することを主な事業とするエネルギーサービス持株会社である。
Southern Company Gasは、他にもいくつかの事業に関与する。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
売上は燃料価格の低下と、域内の春から初夏にかけての歴史的に温暖な天候の影響により前年同期比で20%もの減収。
そして利益の方は大幅な減収等により会計基準ベースでは前年同期の1.04ドルに対し0.77ドル、また調整後ベースの1株利益は1.07ドルから0.79ドルと26%の減益となっています。
但しアナリスト予想との比較は以下のとおりとなっており、売上は予想を下回ったものの調整後1株利益は予想を上回っています。
最後に今期2023年の通期予想ですが、調整後1株利益が3.55ドルから3.65ドルとしており、今回も2月にリリースした前回予想を据え置いています。(ちなみに第3四半期は1株当たり1.30ドルを予想)
尚、決算以外のこの銘柄の注目点と言えば原発建設の進捗状況。
サザンは2つの原子力発電所、ボーグル3号機、4号機の建設を進めていたわけですが、3号機は予定より遅れたもののすでに商業運転を開始、現在ジョージア州の顧客にサービスを提供中。
そして4号機は2023年第4四半期末~2024年第1四半期末の運転開始予定日を変更していません。
以上、第1四半期に続き第2四半期も減収減益となったこの銘柄ですが、利益がアナリスト予想を上回ったこと、そして通期予想を据え置いたこと、さらに3号機が稼働し、4号機の建設日程に遅れがなかったことから、
売上×、利益×○、予想△ =(でも) ホールド
とします。
(22年連続増配継続中も、増配率が逓減状態にある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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