以前、自社株買いについてたばこ銘柄に関する記事を書きました。
今回はタイトルのとおり、エネルギー銘柄大手の状況について調べてみました。
こちらは以下大手エネルギー銘柄3社の期末株式数の推移を2017年の株数を100として比較したものです。
・シェブロン(CVX)
・エクソン・モービル(XOM)
・シェル(SHEL)
基本的にはこの数が下がれば下がるほど自社株買い等を進め、株数を減らしていることを意味します。
これを見るとシェルだけが自社株買い実施により着実に発行済株式数をへらしているのがわかります。
エネルギー銘柄の業績は基本的に原油・天然ガス価格に比例するわけですが、なぜシェルだけが?
やはり株主還元政策の違い?
いえいえ。
その理由がこちら。
こちらは各銘柄の増配率の推移となりますが、御覧のとおりシェルだけが2018年、2019年と増配を見送った。つまり増配率は0%だった。
そして2020年4月30日、新型コロナ感染拡大による業績悪化懸念によりそれまでの1株当たり0.94ドルから0.32ドルへと66%もの大減配を発表した。
つまり自社株買いは継続したが、というか継続したこともあり増配しな(できな)かったばかりか、大減配を実施したことで余力ができその後も自社株買いを継続できた。
と言える。
増配と自社株買いは株主還元の両輪の輪。
どちらか一方、特に自社株買いのみに目を向けることは片手落ちとなる。
2つのグラフを眺めながらあらためて投資のセオリーを再認識したシニア投資家なのでした。
以上ご参考まで。
(自社株買いのみを盲信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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