インカムゲイン投資家の楽しみと言えばもちろん配当。
これ当たり前。
ではもう一つの楽しみと言えば?
自己株買い。
そう、自己株買いは配当と共に株主還元の両輪。
そして増配のための重要なアイテムとも言えます。
当たり前の話ですが、自己株買いを行うことで配当支払いの対象となる株数が減少する。
となれば、たとえ前四半期と同額の支払いであっても株数が減少した分1株当たりの配当が増加する。
つまり増配というわけです。
その株主還元に関して当方がチェックしている数字。
その一例が以下となります。
実はこれ、ロイヤル・ダッチシェル(RDSB)の各期末日時点の発行済株式数の推移となります。
ロイヤル・ダッチシェルの場合、2015年から2016年にかけて発行済株式数が6,398百万株から8,145百万株へと大幅に増加、そしてその後は徐々に減少している状況となっています。
実はロイヤル・ダッチシェルは2015年4月に英天然ガス開発大手のBGグループとの間で買収に合意、そして2016年2月に買収を完了しています。
そして買収資金の一部を株式交換で捻出したため、発行済株式数が大幅に増加した、という経緯があります。
それが一転、2018年以降は減少に転じています。
その理由が自己株買いの実施。
ロイヤル・ダッチシェルは2018年7月26日に総額250億ドル(日本円で約2.7兆円)にも上る買い付け計画を発表。
2018年7月26日から2019年10月17日までの期間に第1回目として390,525,007株、金額にして約120億ドル分を購入。
さらに2回目として2020年1月27日まで最大買い付け金額、27.5億ドルの計画を公表、現在も買い付け中となっているのです。
これらの動きが株式数の推移を追うことでしっかりととらえることができる。
期間を追うごとにグラフの棒の高さが下がって行く。
ホルダーとしてこの姿を見るのが何より楽しい。
これ、インカムゲイン投資家ならではの楽しみ
それも少々マニアックな、ある意味隠れた楽しみではないか。
そんな風に思っています。
(投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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