今回の新型コロナウイルス暴落で特に下落率が激しいのがエネルギー銘柄。
こちらは3月13日現在のS&P500業種別及びNYダウ構成銘柄の騰落率ですが、御覧のとおりエネルギーセクターの年初来騰落率はマイナス47%となっています。
そして銘柄別で見るとエクソン・モービルの下落率は約45%。(出典元:SBI証券)
ただエネルギー銘柄にとって不幸だったのは、今回の暴落はその原因が新型肺炎の拡散懸念だけではなかったこと。
そう、ちょうど時期を同じくして原油の減産交渉がロシアの反対により決裂し、サウジアラビアが増産という荒業に踏み切ったから。
要はダブルパンチだったわけです。
これにより原油価格がより暴落した。
しかも一部報道によれば、サウジの行動は単にロシアに対する対抗措置にとどまらず、アメリカのシェールオイル企業つぶしの意図もある、とのこと。
ただサウジは以前にもこうした生産量戦争を仕掛けている。
例えば2014年から2016年の大暴落もその一つ。
ただそのような行動はサウジ自身にも痛みを強いることになった。
しかしその時以上に急落した年があります。
それが2008年から2009年にかけて。
この時の原油価格(WTI先物)はと言えば、2008年7月の1バレル140ドル超えから12月には一気に32ドルちょっとのレベルまで大暴落した。
そしてもちろんエネルギー銘柄の業績も悪化した。
ではこの時エクソン・モービルの配当は?
と言えば37年連続増配が示すとおり淡々と増配を続けていた。
ではロイヤル・ダッチシェルは?
と言えばこちらも増配を続けていた。
もちろんだからと言って今回も減配しない、などと言うつもりは毛頭ありません。
「今回はより短期間で急落してるだろっ!」
あるいは、
「当時急落前の原油価格は今よりはるかに高かったわけで各企業も配当支払については余力があったはず。」
と言われれば返す言葉がありません。
たとえ37年連続増配を続けているエクソン・モービルでさえ、今回こそ減配するかもしれない。
ということで、ホルダーが今考えるべきこと。
それは仮に減配したら(あるいは最悪無配となったら)どうするのか?
手仕舞いするのか?
あるいは、ひたすらホールドし続けるのか?
さらに言えば手仕舞いする場合、どの程度減配したら手仕舞いするのか?
そのことを今から十分考えておくことが非常に重要だと感じています。
(暴落時の持株の売却・ホールドの判断にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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私はホールドし続けます。
はなしんさん
コメント&決意表明ありがとうございます!
いつも楽しく読ませてもらってます。
エネルギー株に未来があると考えるなら今は絶好の買い場になると思いますが、正直者さんは買い増しはされないんですか?
ポートフォリオにおける過重配分は承知してますが減配しないなら現状は異常な高配当です。
僕自身も元々1割位がRDS.Bで(今や割合は大分減ってしまいましたが)どうしたものか悩んでいます。
ご意見伺えましたら幸いです。
westtailさん
コメント&ご愛顧いただきありがとうございます。
本件については別途記事にする予定ですのでお楽しみに!(笑)
こんばんは。
暴落でCVXのポートフォリオ内比率はunderweightになりましたが、
当方は買い増しをせずにunderweight継続で行きます。
石油株は必要悪なものですが、比重を増やすか決めるのは配当のお知らせが出てからでも遅くはないと見ています。
扱い的には正直者さんの原子力発電資産を保有している公共株の立ち位置でしょうか。
ひろーさん
ひろーさんは継続ですか。
買い増しする場合配当のお知らせが出る前か後かで迷いますよね。
そのあたりは会社のリリース情報と原油価格を見ながら、ということになるのかもしれません。
おはようございます。
エネルギー銘柄に限らず
手仕舞いやホールドの考え方は
ひとそれぞれだと思いますが、
やはり
『株式を購入した条件』
が
『喪失』
した際にホールドする理由がなくなると思います。
私の場合は、シンプルに
①『連続増配』及び②『高配当』
(たぶん不良中年さんのプログの愛好者の皆さんは
ほとんど同じかと思いますが。)です。
圧倒的な暴落相場も、
ド天井の株価暴騰時もひたすら毎月毎月
連続増配でなおかつ高配当
なものをお小遣いで全力買い増し
を現役時代は続けようと思います。
営業利益率低下、営業CF率低下など警戒シグナル
は見つつも
やはり連続増配が途絶えたら、
乗り換えを躊躇なくしてまいります。
ウィニングチケットさん
おっしゃるとおりインカムゲイン投資家は優良配当銘柄に愚直に投資し続ける。
これに尽きると思います。
そして優良とは本業での稼ぐ力を持っていること。
そういうことです。