配当

エクソン・モービルより配当受領 株価ではなく原油価格を日々チェックしている理由

9月11日にエネルギー銘柄のエクソン・モービル(XOM)から配当を受領しました。

今回の配当額ですが1株当たり0.87ドル。

エクソン・モービルと言えばエネルギー大手の中でも株主還元に力を入れている銘柄。

昨年までの連続増配年数は37年を数えています。

これが原油価格が業績に連動するという宿命にありながら、過去の乱高下をもろともせず増配を続けて来た、という意味で他のセクターの銘柄の連続増配以上に価値のあるもの、と考えています。

ちなみに直近の増配率は以下のとおり。

しかし、通常の増配タイミングである前回6月の支払い時増配はしなかった。

このままでいけばついに今年は連続増配が途切れてしまうことになります。

ただ今年はそんなことは言っていられません。

もちろんその理由は新型コロナの影響。

現在の状況から今年の増配はなし、と言っていいでしょう。

それどころかむしろ心配しなければならないのは減配。

直近第2四半期決算ではアナリスト予想こそ上回ったものの、赤字に転落。

そしてそれ以上に厳しい状況にあるのがお化粧がきかないキャッシュフロー。

御覧のとおりフリーキャッシュフローの段階ですでにマイナス。そして配当支払後の残高は日本円換算で1兆円を大きく超えるマイナスとなっています。

その結果有利子負債残高は前期末に比べ大幅に増加している。

これを見る限り減配はもはや時間の問題と言えなくもない。

そして業績のカギを握るのは何と言っても原油価格。

その原油価格(WTI)は一時の暴落から徐々に回復、バレル40ドルを超えたとホッとしていたのもつかの間、その後は40ドルを行ったり来たりの状況。

ということで新型コロナウィルスのワクチン開発状況と合わせ、原油価格の推移を日々チェックしているエネルギー銘柄ホルダーなのでした。

(原油価格低迷時のエネルギー銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ひろー より:

    こんばんは。

    原油に関してはもはや分の悪い丁半博打になっている感じがあります。
    とはいえ、WTI原油先物価格のマイナスはシカゴマーカンタイル取引所(CME)の原油価格マイナスの実験に巻き込まれた不幸な事故というのに加え、原油の引き渡しの発生する限月の切り替え時になぜか投機筋と主にMainland Chinaの個人投資家の爆弾トスゲームが発生していた感じなんで不幸な爆弾トスゲームでした。。。
    (原油宝という投機性の高い金融商品があったようです)
    https://toyokeizai.net/articles/-/347981

    他の市場で見てみると、単にトルコリラのフラッシュクラッシュと同じようなことがWTI原油先物市場で起きただけとも取れます。

    オイルメジャーの幹部の弱気感も伝わっています
    https://jp.reuters.com/article/bp-assets-transition-idJPKCN25302O し、エネルギー銘柄は戻りはだいぶ鈍そうという印象ですね。
    高配当配当再投資戦略はこのような時でも一貫して実行できると将来的なリターンを底上げできるんでしょうね。

    僕には難しいと感じたので最近はエネルギー株フリー、ひいては通信株フリーなポートフォリオの構築に邁進していくかというところです。

    • naobito より:

      ひろーさん
      おはようございます。
      おっしゃるとおり原油相場の戻りには時間がかかりそう。
      そして鍵を握るのは新型コロナワクチン。
      その意味では10月終わり以降ワクチン最終治験の結果が出てきますから、この結果によって相場反転の時期がわかるのでは、と考えています。

  2. ウィニングチケット より:

    こんにちは。

    まさに、業績を見てしまえば見てしまうほど
    ギャンブルですね。

    ただギャンブルとは思わず
    とにかく機械的に定期買い付け&配当再投資を
    続けていけば、配当貴族銘柄は
    報われると思います。
    が、もちろん大前提として
    配当貴族を継続できるか?が
    問われている時期ですね。

    未来はわからないので
    機械的に配当再投資する方向で私は行きます。
    マイルールに忠実に。。

    がバクソンモービル(失礼)
    いやエクソンモービルが
    将来減配もしくは配当維持となった際には

    ほかにもいくらでも配当再投資先リストには
    並んでいるのでおかげさまで困りませんので
    エクソンモービルは
    配当再投資買い増しリストからそっと消しますが。。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      こんにちは。
      書かれているとおり機械的な再投資が重要、大原則だと思っています。
      当方も次回、おそらく10月末の配当のお知らせで減配が確定したら、即他の銘柄へ乗り換えるつもりです。
      但しその後の原油価格の推移によっては再び購入する可能性はあります。
      それにしても”爆損”モービルってうまいこと言いますね。(ホルダーにしたら縁起でもないですが、、、(笑))

  3. あおば より:

    こんばんは。
    みなさんのコメント、非常に勉強になります。ありがとうございます。
    最近、1バレル40ドルにまた戻ってきましたが、それでも原油株の下落が酷いのは、ひろーさんのコメントが理由になっていると理解すればいいのでしょうか?
    原油株の株価は、よく原油価格に比例するといいますが、今はバランスが崩れているようにみえます。これが是正されて株価が戻るはずと自分は思っていました…
    来月の決算が悲惨な結果で、更に一段と売り込まれるシナリオもあるなら、なおびとさんのように、rdsbを売って脱出したくなりますね( i _ i )

  4. ひろー より:

    あおばさん

    こんばんは。
    原油先物に関しては投機的な要素と実需的な要素は分けて考えるべきかと思います。
    実需的なものに関していえば、航空機燃料の消費が減っているため、原油価格は上方向には行きにくいんでしょうね。
    また、中期的には投資家の受給がモノを言います。
    エネルギー株に関していうと、かなり一目均衡表の基準線も下向きでさらに下方乖離しているため、需給に関してはあまりいい雰囲気ではないです。
    エクソンは言わずもがなキャッシュフロー的には数字が綺麗なシェブロンですらさらに割り込んできています。
    https://www.tradingview.com/x/JloDosei/

    また、オカルトと言われるかもしれませんが、少なくとも相場に少なからず影響力を持つビリオネアに関しては占星術を気にしている勢力がいると言われています。それによると、今年からは実体経済に関係の深いエクイティに関してはパフォーマンスが低下するそうです。
    信じるか信じないかはあなた次第です、っていうやつですが 🙂

    • あおば より:

      おはようございます。
      早速の丁寧な回答ありがとうございます。
      自分としては、各国がコロナへの対応をそれぞれしながら経済活動を再開させているので、原油価格と原油株は少しずつ上がっていくものと思っていました。
      が、言われる通り実体経済とは別に投機筋が絡んでいるとなると、話は別になりますね。
      rdsbはこのまま下がっていくと、原油価格がマイナスまで落ち込んだときの19ドルまで下がりそうです…
      それにしても、ひろーさん、なおびとさん他、みなさんよく勉強されていて知識も豊富なため、僕としては助かっています。ありがとうございました。

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