決算発表

ベスト バイ(BBY)の2024年第3四半期決算 売上× 利益×〇 通期予想×でもホールド

現地時間の11月21日に家電等の量販店のベスト バイ(BBY)が第3四半期決算を発表しました。(尚ベスト バイの決算期は1月ですので今回は8月から10月までの期間となります。)

ベスト バイと言えばアメリカではお馴染みの企業であり、国内は全州に店舗がある一方、海外は中国は2011年にすべての店舗を閉鎖、またメキシコは2022年第1四半期にすべて閉鎖し現在はカナダのみとなっています。

その概要は以下のとおり。

まず売上ですが、前年同期比で約8%の減収となりました。(既存店売上ベースでは6.9%の減収)

売上全体の92%を占めるメインの国内売上において商品売上では、ゲーム関連は伸びたものの家電製品、ホームシアター、コンピュータ、携帯電話が減少し、既存店売上は7.3%の減少となりました。

そして国内オンライン売上も、既存店ベースで9.3%の減少とさえませんでした。

また利益の方ですが、前年同期に対し売上は減少したものの売上総利益率は21.9%から22.9%へと改善したこともあり営業利益率は若干改善し3.6%。

しかし売上減少はいかんともしがたく、1株利益は会計基準ベースでは1%の減益、一方リストラ費用、無形資産償却等の特殊要因を除いた調整後1株利益(NON-GAAPベース)は7%の減益に終わっています。

但しアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は予想を下回ったものの1株利益は予想を上回る結果となっています。

最後に注目の今期通期予想ですが、以下のとおり前期比で売上、そして調整後1株利益ともに前回予想を引き下げています。

以上、非常に厳しい結果となりましたが、現在の経済環境からそもそも今期が厳しい業績となることは百も承知。

コリー・バリー CEO がコメントしているとおり”業界全体が経験している逆風”であり、ベストバイに限った話ではない。

つまり今しばらくは耐える時間が続くということ。

そんな中でもこの銘柄、自社株買いはしっかりと継続している。

ということで、売上× 利益×〇 通期予想×でもホールドとします。

(景気後退の影響をもろに受ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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