エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の11月1日に2024年第3四半期決算を発表しました。
エクソンと言えばすでに現地時間の10月3日にForm 8-Kを提出し、第3四半期の見通しを公表しており、調整後当期利益ベースで2024年第2四半期の92億ドルに対し原油価格の下落、精製マージンの悪化、修繕費減少等により下限値で69億ドル、そして上限値で101億ドルという数字を公表していました。
ということで、ある程度の覚悟を持って早速確認。(尚、今四半期はエクソンがパイオニア・ナチュラル・リソーシズの買収を完了してから初めての四半期決算となります。)
こちらはセグメント別の調整後当期利益を左から今期第3四半期、今期第2四半期の順に並べたもの。
Upstream(アップストリーム)事業以外の事業は、Energy Products(エネルギー製品)事業が定期的な修繕費の減少と有利なデリバティブの時価評価等により第2四半期の9億4600万ドルから13億900万ドルに増加するなど増加したものの、主力のUpstream(アップストリーム)事業が原油価格の下落および探鉱費の増加等により第2四半期の70億7400万ドルから61億5800万ドルへと減少し、全体では第2四半期の92億4000万ドルから86億1000万ドルへと減少しています。
次に調整後1株利益は以下のとおり第2四半期の2.14ドルに対して1.92ドルと10%の減益。
尚、アナリスト予想との比較では売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益はアナリスト予想を上回る結果となっています。
(エネルギー銘柄の場合将来の原油価格を予想することは極めて困難なため、アナリスト予想との比較をそれほど重要視する必要はないと考えています。)
以上、調整後当期利益が事前見通しのレンジ内の中央値に近い数字となったことでホッとしています。
尚、今第3四半期の石油生産量は過去40年間で最高の日量320万バレルに達したこと。
石油と天然ガスを合わせた生産量が日量460万バレルと、前年同期比約25%増となったこと。
さらに、期の途中とは言え真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフロー(累計)は、前年同期(417億ドル)を上回る428億ドルに達していること。
は朗報でしょう。
ということで、事前見通しのほぼ中央値 = ホールド
です。
(業績が原油、天然ガス価格に大きく依存する銘柄の購入にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村