バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の2月11日に2024年第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
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売上は前年同期比で6%の増収。
売上の明細は以下のとおり。
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新型コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)が前年同期比で53%減と大幅に減少したものの、主力のHIV(エイズ治療薬)が16%増加したこと等により、製品売上は前年同期比7%増。
また会社が期待を寄せるTrodelvy(乳がん等治療薬)も19%増と引き続き伸びています。
次に利益の方ですが、主に売上原価の減少、製品売上の増加、買収した仕掛研究開発(IPR&D)費用の減少等により会計基準ベースで前年同期の1株当たり1.14ドルに対して1.42ドルと25%増、
そして無形資産償却やリストラ費用等の特殊要因を除く調整後1株利益は、主に製品売上の増加および買収した仕掛研究開発(IPR&D)費用の減少により前年同期の1.72ドルに対し1.90ドルと10%増となっています。
またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
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最後に注目の今期2025年の通期予想ですが、以下のとおり製品売上:282億ドル~286億ドル、調整後1株利益:7.70ドル~8.10ドルとしており、24年実績に対し67%~75%増の大幅増益予想となっています。
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以上、4四半期実績、通期予想ともに想定を上回る決算となりました。
尚、新薬開発関係で注目のHIV(エイズ)感染症の治療薬、レナカパビルに関する情報は以下のとおりとなっており、今後に期待したいと思います。
・レナカパビルのHIV感染予防(年2回投与)について、米国食品医薬品局(FDA)及び欧州医薬品庁(EMA)への新薬承認申請・販売許可申請を完了。
・2025年夏にレナカパビルPrEP((Pre-Exposure Prophylaxis-曝露前予防内服:事前に薬を服用してHIV感染を予防するための内服薬)を発売する予定である。
ということで、
売上〇、利益〇、通期予想〇 = 保有継続
です。
(ここ最近これと言ったスマッシュヒットがない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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