次回購入の有力候補のブロードコム(AVGO)ですが、今回は無謀にも今年の増配率を予想してみたいと思います。
配当に関してはCFOであるThomas Krause氏が、9月3日のアナリストとの決算説明会で「配当額は今年の終わりに決定する予定である。」と述べています。
さらに「しかし私たちはリセッション、そして現在新型コロナウィルス流行下にあること、さらには選挙が近づいていることを心に留めておく必要がある。そのため年度の終わりまでに理事会に相談し2021年の見通しを確認したいと思います。結論に飛びつく前に。」
と付け加えています。
この発言の中で気になるのが、決定にあたってリセッションやコロナ等のネガティブな要素ばかり並べていること。
これだけを見ると今年の増配率はあまり期待できないのでは?
と思ってしまう。
そこで当方が注目したのが彼の以下の発言。
「ブロードコムの資本配分方針は、フリーキャッシュフローの約半分を配当を通じて株主に還元することである。」
ということで、具体的な試算を行ってみることに。
すでに発表のとおり第3四半期(3ヶ月)のフリーキャッシュフローは以下のとおり前年同期比で33%増と好調。
そして9ヶ月累計でも21%の増加となっている。
では第4四半期は?
会社予想は売上と調整後EBITDAの予想は開示していますが、キャッシュフローに関しては未開示。
EBITDAとは
EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。
国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。
その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。
(SMBC日興証券)
その予想EBITDAの数字は3,744(百万ドル)。
一方第3四半期の実績値は3,342(百万ドル)。
ということでここからは少々乱暴な計算となりますが、仮に(安全を見て)第4四半期も第3四半期と同程度のフリーキャッシュフローとなった場合、年間のフリーキャッシュフローは11,425(百万ドル)となります。
このうちの50%を配当するとすればその額は5,712(百万ドル)。
これを第3四半期末時点の発行済み株式数で割ると1株当たり配当は14.3ドル。
四半期配当は3.59ドルとなります。
そして現在の1株配当(四半期)が3.25ドルですから増配率は約10%!ということになります♪
もちろんこれはあくまで卓上の計算であり、当方の勝手予測に過ぎません。
ただこうやってあーでもない、こーでもないと配当予想をすること自体に至福の喜びを感じるインカムゲイン投資家なのでした。
何はともあれ12月の配当のお知らせが今から楽しみです。
(増配率を勝手予想した上での投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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