コラム

バフェットがシェブロンとベライゾンを購入 バークシャー・ハザウェイの2020年12月末時点の保有全銘柄を開示します

現地時間の2月16日、2020年12月末時点のバフェット(バークシャー・ハザウェイ)の株式保有状況がSECに開示されていましたので、早速いつものとおり比較表を作成しました。

以下が前回開示の2020年9月末との比較となります。

前回9月末時点で新たにアッヴィ、ブリストル・マイヤーズ、メルク、そしてファイザーと大手製薬銘柄を軒並み購入した一方、JPモルガン・チェースやPNC、そしてウェルズ・ファーゴ等の金融株を一部売却していたわけですが、今回の12月末時点を見ると引き続きJPモルガン・チェース(No.18)やPNC(No.31)、そしてウェルズ・ファーゴ(No.49)等の金融株(オレンジ参照)の売却を進めていました。

さらに大手製薬銘柄のアッヴィ(No.1)、ブリストル・マイヤーズ(No.10)、メルク(No.27)への追加投資を実施した一方、ファイザー(No.30)(以上黄色参照)は売却していたことがわかります。

とここまでは9月からの流れが続いていましたが、注目は新規購入銘柄。

それがエネルギー大手のシェブロン(No.12)と通信大手のベライゾン(No.47)(グリーン参照)。

これは意外な銘柄選定、と感じた方も多いのではないでしょうか。

ただ現在米国を始め新型コロナワクチン接種が急速に進んでおり、景気回復期待もあり原油価格は順調に上昇を続けている。

一方のベライゾンの方ですが、こちらは前回9月に新規購入し今回買い増したT-モバイルに続く通信銘柄の購入となっているわけですが、直近2020年第4四半期決算では売上、1株利益ともにアナリスト予想を上回った。

更に予想を上回る2021年通期予想の1株利益をリリースしている。

但し第4四半期の携帯電話事業における月額払いの契約者数はライバルのT-モバイルは82.4万人増、そしてAT&Tが80万人の増加だったのに対して27.9万人増と大きく差をつけられた。

ということで、このあたりはバフェットならではの嗅覚といったところでしょうか。

(もっとも現在実際の運用は2人の部下にまかせているという話もありますし、そもそも今回の新規投資が単なる配当狙いの短期売買に終わる可能性も否定できません。)

何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。

(バフェットが新規購入した銘柄への妄信的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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