公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の10月27日に第3四半期決算を発表しました。
サザン(Southern Co)は、従来の電力会社及びSouthern Power Company(Southern Power)とSouthern Company Gasの親会社のすべての株式を所有し、その他の直接および間接の子会社を所有する持株会社である。
【事業内容】
公益事業会社であるAlabama Power Company(Alabama Power)、Georgia Power Company(Georgia Power)、Mississippi Power Company(Mississippi Power)のすべての普通株式を所有する。
主な事業は、伝統的な電力会社とSouthern Powerによる電力販売とSouthern Company Gasによる天然ガスの流通である。
セグメントには、ガス配給事業、ガスマーケティングサービス、卸売ガスサービス、ガスパイプライン投資およびその他すべてが含まれる。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
売上は主に使用量、値上げに伴う燃料費の増加等により前年同期比で34%の増収と好調を維持。
また利益の方も保守費用や支払利息は増加したものの、主に売上の増加により1株利益で会計基準ベース及び特殊要因を除いた調整後1株利益ともに前年同期を上回りました。
但し市場予想との比較は以下のとおりとなっており、売上はアナリスト予想を大きく上回ったものの調整後1株利益の方は予想を下回っています。
尚、合わせて発表された2022年の通期予想は、調整後1株利益が3.50ドルから3.60ドルの範囲の上限に近い(前期2021年の3.41ドルに対しては2.6%から5.6%の増益)としており、前回予想に対し「上限に近い」という部分が追加されています。
現在サザンは2つの原子力発電、ボーグル3号機、4号機の建設を進めているわけですが、今回の決算発表では3号機が2023年第1四半期にサービス開始。
そして4号機が2023年第4四半期にサービス開始の予定を変更していません。
毎度毎度のコメントとなってしまいますが、業種柄この銘柄の特徴と言えば何と言っても(逓減状態にあるとは言え)その安定した増配率。
さらに意外に知られていないのですが、サザンはこれまで70年以上の長きに渡り配当を支払い続けているばかりか、一度たりとも減配をしたことがない。
という確固たる実績があります。
将来のことは誰にもわからない、とは言え、公益事業という業種を考慮した場合、過去の実績が将来に対する安心感を与えてくれることだけは確かではないでしょうか。
以上、売上〇、利益○×、予想△ = ホールド
とします。
(原発の建設を進めている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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