公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の2月16日に第4四半期決算を発表しました。
サザン(Southern Co)は、従来の電力会社及びSouthern Power Company(Southern Power)とSouthern Company Gasの親会社のすべての株式を所有し、その他の直接および間接の子会社を所有する持株会社である。
【事業内容】
公益事業会社であるAlabama Power Company(Alabama Power)、Georgia Power Company(Georgia Power)、Mississippi Power Company(Mississippi Power)のすべての普通株式を所有する。
主な事業は、伝統的な電力会社とSouthern Powerによる電力販売とSouthern Company Gasによる天然ガスの流通である。
セグメントには、ガス配給事業、ガスマーケティングサービス、卸売ガスサービス、ガスパイプライン投資およびその他すべてが含まれる。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
売上は主に燃料費の増加等により前年同期比で22%の増収と好調を維持。
また利益の方は会計基準ベースで1株利益で-0.08ドルと前年同期が建設中プラントの見積もり損失額が大きかったことから赤字幅が縮小。
但し上記プラントの見積もり損失額等の特殊要因を除いた調整後1株利益は0.36ドルに対して0.26ドルと残念ながら前年同期を下回る結果となっています。
但し市場予想との比較は以下のとおりとなっており、売上はアナリスト予想を大きく上回り調整後1株利益も予想を上回っています。
尚、注目の今期2023年の通期予想は、調整後1株利益が3.55ドルから3.65ドルとしており、前期実績の3.60ドルに対して-1.4%~+1.4%のレンジとほぼ横ばいとしています。
現在サザンは2つの原子力発電、ボーグル3号機、4号機の建設を進めているわけですが、残念ながら今回の決算発表で3号機が前回予想の2023年第1四半期にサービス開始から2023年5月または6月にサービス開始。
そして4号機が前回の2023年第4四半期にサービス開始の予定を2023年第4四半期末~2024年第1四半期末へとそれぞれ開始時期を遅らせています。
ということで、実績はともかく通期予想がなかなか厳しい結果となったこの銘柄ですが、業種柄この銘柄の特徴と言えば何と言ってもその安定した増配。増配率は逓減状態にあるとは言えここ最近は年間8セント増配を続けています。
しかもサザンはこれまで21年連続で増配を継続しているばかりか、70年以上の長きに渡り一度たりとも減配をしたことがない。
という確固たる実績があります。
将来のことは誰にもわからない、とは言え、公益事業という業種を考慮した場合、過去の実績が将来に対する安心感を与えてくれることだけは確かではないでしょうか。
ということで、売上〇、利益○、予想△ = ホールド
とします。
(原発建設の進捗が遅れている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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