銘柄研究

エネルギー銘柄ライバル対決-2019年度版

早いもので2020年ももう3月。

12月決算会社の2019年決算もほぼ出終わりましたので、データのアップデートを行いました。

今回はエネルギー銘柄編。

対象としたのはご存じ以下の4銘柄。

エクソン・モービル(XOM)

ロイヤル・ダッチシェル(RDSB)

シェブロン(CVX)

BP(BP)

まずは売上(収益)の推移を並べてみました。

御覧のとおりロイヤル・ダッチシェルがトップ、そしてエクソン・モービルとBPがほぼ肩を並べており、シェブロンはこれら3社に比べかなりこじんまりしているのが見て取れます。

そして売上がらみで言えば興味深いのがこちらの数字。

こちらは売上成長率(対前年度増減)のグラフですが、四社きれいに同じ形となっています。

これ、エネルギー銘柄の業績が原油(ガス)価格と連動していることを証明するグラフと言ってよいでしょう。

そして当方がインカムゲイン投資を行う上で注目している指標、営業キャッシュフローマージン。

こちらは直近3年ではシェブロンの圧倒的な強さが目につきます。

続いてエクソン・モービルとロイヤル・ダッチシェルがほぼ拮抗している状況となっており、BPは一人蚊帳の外という状況。

このあたりが後に示す現在のシェブロンの配当利回りの低さ、つまり人気の高さになって表れているのかもしれません。

続いては有利子負債営業キャッシュフロー倍率。

<計算式>

有利子負債営業キャッシュフロー倍率=有利子負債÷営業キャッシュフロー

簡単に言えば今ある借金を毎年の稼ぐ力で何年で返済できるか?という数字(年数)であり、数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているということになります。

御覧のとおりこちらはシェブロンとエクソン・モービルの数字の低さ、つまり安定性が見て取れます。

一方欧州勢は劣勢。

さらにインカムゲイン投資家の必需品、増配率。

うーん、さすがはエクソン・モービル、原油価格の乱高下下の中37年連続で増配を続けているだけのことはあります。

またシェブロンも業績を反映しこのところの増配率は急上昇中。

一方の欧州勢はロイヤル・ダッチシェルの増配ゼロ、BPの直近で1%台とその低さが目につきます。

現在の配当利回りは以下のとおり。

米国勢の利回りの低さ=人気の高さに対し欧州勢の人気のなさつまり利回りの高さが見とれますが、やはり上記の各数字を見ればある意味納得がいくのでは?

現在コロナウイルス拡大による景気後退懸念から、原油価格、株価ともに暴落中。

そんな状況下、エネルギー銘柄に手を出すのは勇気が必要ですが、上記データが皆さんの銘柄選びの参考になればこれに勝る喜びはありません。

(原油価格暴落時の投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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