当方がインカムゲイン投資を行う上で重視している指標の一つ、それが営業キャッシュフローマージン。
営業キャッシュフローマージンとは
企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。
計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。
PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。
従って同業他社を比較する際にも有用である。
PL(損益計算書)の利益と違いお化粧がきかないこの数字を非常に重視しています。
そしてその数字は過去からのトレンドを見ることでさまざまな景色が見えてくるのです。
ということで、今回はたばこ銘柄の営業キャッシュフローマージン比較を行うことにしました。
比較したのは日米対決と言うことで以下2銘柄。
・アルトリア(MO)
・日本たばこ産業(JT - 2914)
その結果がこちら。
上記は2017年以降の営業キャッシュフローマージンとなりますが、御覧のとおり米国の減税効果もありアルトリアが2018年以降30%を超えるマージンとなっているのに対して、JTは2021年に25%をようやく超えた程度とその差は歴然。
と言わざるを得ません。
ちなみに両銘柄の増配率は以下のとおり。
残念ながら両者ともに2018年以降は右肩下がりとなっていますが、注目はJT。
2020年は154円を維持し増配しなかったばかりか(増配率0%)、昨年2021年にはついに1株当たり154円から140円へと減配(-9.1%)を実施。
(ちなみに今期2022年は150円と増配予想となっていますが、冷静に2020年と比べれば減配状態にあることに変わりありません。)
現在当方はアルトリアをお腹一杯保有していますが、株価上昇に期待せずインカムゲイン長期投資に徹するのであれば今期は増配予想となっているものの、減配を実施したJTよりは稼ぐ力で上回るアルトリアの方が投資対象になり得るのでは?
と考えているところです。
(何と言ってもJTは株主優待も廃止したことですし、、、って実はこれが一番の理由だったりして、、、)
以上ご参考まで。
(本データのみに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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