銘柄研究

ジョンソン エンド ジョンソンがモメンタの買収完了を発表 であらためてこの銘柄の素晴らしさを認識した理由

ジョンソン エンド ジョンソンが現地時間の8月19日、自己免疫疾患の治療薬を手掛けるモメンタ・ファーマシューティカルズを65億ドル(約6850億円)で買収することに合意したことはすでにお伝えしましたが、現地時間の10月1日無事買収が完了したことを公表しました。

企業概要

モメンタ・ファーマシューティカルズは複合分子の特性化・プロセス工学事業を行う米国バイオテクノロジー企業。

製品はエノキサパリンナトリウム注射剤はジェネテック版のロベノックス薬、酢酸塩ガラティラメル注射M356はジェネテック版のCopaxone、M923は自己免疫・炎症疾患のためのブランド生物製剤バイオシミラーがある。

(YAHOOファイナンス)

今回の買収完了の発表に当たり、副社長は「モメンタの才能あるチームを迎え、自己抗体による疾患の患者ケアをさらに前進させるために協力をスタートできることを嬉しく思います。」とコメントしています。

予定どおり65億ドルの支払いはすべて現金。

ただ、今回の買収は完全に将来に対する投資。

なぜならモメンタは以下のとおり現時点では企業としてまったく結果を出していないから。

1株利益は常にマイナス。

さらに営業キャッシュフローも絶賛赤字拡大中。

こんな企業に6850億円もの大枚をはたいてジョンソン エンド ジョンソンは一体何を考えているのか?

ジョンソン エンド ジョンソンはモメンタの持つ難治性自己免疫疾患の治療薬に対する研究開発力に賭けた。

それも6850億円もの金額をキャッシュで、それこそ大枚をはたいて。

しかしそんなことができるのもこの銘柄だからこそ。

そう、この銘柄はここ最近は毎年日本円換算で2兆円を超える営業キャッシュフローを叩き出している。

そしてフリーキャッシュフローも2兆円近い。

増配を続ける配当を支払ってもまだ1兆円近いキャッシュが残る。

となればゆとりを持って企業買収を検討し実施できる。

借入や何より投資家の敵、株式交換や新株発行に(よる株数の増加に)頼ることなく。

ご存じのとおりこの銘柄は58年連続で増配を続ける配当貴族銘柄。

であると同時に株価の方もしっかり上昇している。

まさに投資家身寄りに尽きる銘柄。

今回の買収完了報道に接し、あらためてこの銘柄の素晴らしさを認識した中年投資家なのでした。

(一見非の打ちどころのない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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