コラム

公的年金0.4%減額 で我々が取るべき行動とは?

食品、ガソリンなど物価の高騰が続く中、6月に支払われる年金が前年と比べて0.4%減額されます。

「物価が上がっているのに一体なぜ?」

と思われるかもしれませんが、その理由は年金の保険料を納める現役世代の賃金が新型コロナの影響などで減ったため。

これで引き下げは2年連続となります。

「減額って言ってもたった0.4%、月に10万円もらっていたとしたらたったの400円だったら大したことはないのでは?」

って確かにそのとおりなのですがチリも積もればではないですが、現役世代が年金受給者を支えるという制度設計上、少子高齢化待ったなしの日本の場合この先も毎年減額されていく可能性の方が高いと考えるべきでしょう。

ただ年金支給は現在でも65歳から。

特に若い方の場合、いまから30年も40年も先のことなど全くピンと来ないことは、自分の子供を見ていてもよくわかります。

しかし、人間誰でも平等に年を取ります。

そう、老後は必ずやって来ます。

だから、もしリタイアしたら自分が公的年金をいくらくらいもらえるのか?

これは絶対に知っておくべきではないでしょうか?

実は公的年金って意外にもらえない。

これが今年定年を迎えた当方の率直な感想です。

「いやいや、それは単にあなたの稼ぎが悪かっただけでしょ?」

って、まったくそのとおり。そう言われると返す言葉がありません。(苦笑)

入社以来一度も職を失うことなくひたすら働いて来た当方ですが、いかんせん出世とは無縁だった。

ただ、「結構出世して稼いだなー。」と思っても意外にもらえないって知ってましたか?

その根拠ですが、今回東洋経済の以下年金シミュレーションで、現役時の平均給与年収を1,000万円、年金加入年数を大卒から60歳まで勤務の38年で入力してみたところ、以下の結果となりました。

あなたが65歳で受け取る年金は

年額2,850,000円 / 月額237,500円

です。

東洋経済年金シミュレーション

そう、生涯平均年収が1000万円でもこれしかもらえない。

冷静に考えて平均年収1千万円って相当な額だと思うのですが。

ちなみに総務省の家計調査報告によれば、二人以上の世帯の2022年4月の消費支出は月30.4万円。

もちろんこの数字は現役世代を含むあくまで平均であり、仮に老後世代の支出はこの1割減の27万円としても年金だけでは全然足りない。

つまり奥さんの年金をあてにしなければやっていけない。

ということになってしまうのです。(むろん生活レベルは人それぞれですので一概には言えませんが。)

ということで、我々が取るべき行動は?

と言えば当ブログをお読みになっている方はもうおわかりでしょう。

そう、自分年金の構築。

つまり株式への長期投資による資産形成がいかに重要性か。

これでおわかりいただけるかと。

特にインカムゲイン投資の果実である配当という強い味方はあなたの老後生活を確実にバックアップすることでしょう。

(自分年金の構築にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. Eeyore より:

    年金は高所得者の分を低所得者に分配していますから、年収が高かった人も年金支給額はそれほど高くなりません。これを「悪しき累進課税の一種」と見るか、「助け合いの精神」と見るかは個人の考え方ですが、憲法25条があるので、この手の分配は必須です。「それは年金でやらないで、生活保護でやれ」という意見はありだと思いますが。

    • naobito より:

      Eeyoreさん
      分配が必須であることは理解しています。
      言いたかったのは現状ですら仮に1000万円の平均年収があった方でも年金のみで将来安泰とはいかない。
      ということです。

  2. 安田 より:

    時間あるでしょうからもうちょっと具体的に調べてから記事を書いたほうが読む方としてはありがたいです。
    年金の増減の決まり方、今までの積立金の運用、税金の投入状況等。
    今年の賃金上昇、物価上昇率はどのくらいでしたでしょうか。
    来年以降に持ち越されるキャリーオーバーはいくらですか。
    年金積立金の運用状況はどの様になっていますか?
    これらのことを客観的に書かないといたずらに不安を煽って株式投資に誘導している記事に見えてしまいます。

    • naobito より:

      安田さん
      コメントありがとうございます。
      今後はできる範囲で努力いたします。

  3. そだお より:

    しかも税金引かれるんですよね、ここから!
    もらえる公的年金だけではやっていけない。
    ではどうするか?

    私の心の支えはこの記事です。

    人生100年時代 老後に笑うのは共働きの正社員夫婦 では大笑いするのは?
    https://naobito.net/who-will-success-the-most/

    • naobito より:

      そだおさん
      おはようございます。
      そう税金と社会保険料が差し引かれます。
      しかもそれらは今後引き上げの方向でしょう。
      紹介いただいた記事では3%運用で書いていますが、3%であればそれほど非現実的な数字ではないと思っています。

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