銘柄研究

【速報】ファイザーの株価が7%暴落した理由

現地時間の6月1日、ヘルスケア大手のファイザー(PFE)の株価が7%もの暴落となりました。

ファイザーと言えば現在ドイツのバイオベンチャーのビオンテック社と新型コロナウイルスのワクチンを共同開発中であることが話題となっており、4月末には年末までに最大2000万人分の生産を目指すと表明。

さてはワクチン開発に暗雲が垂れ込めたのでは?

と確認してみるとどうやらそうではないよう。

今回の暴落の理由ですが、早期乳がん患者を対象とした国際共同の臨床試験を実施していたが、主要最終目標で有意義な改善を示す可能性は低い。と発表したから。

らしいです。

もしこれが原因だとすればあまり心配する必要ない。

それは会社のリリース文書の以下の会長兼CEOのコメントを見てもわかります。

この結果は私たちが望んでいたものではありませんが、私たちは乳がんを患っている人々のために科学とケアを進歩させるという確固たる決意を貫いています。

当社の幅広い市場ポートフォリオとパイプラインの強さを考えると、当社の成長予測は、市場に出回っている個々の医薬品またはパイプラインには依存していません。

アップジョン事業のマイランとの統合後、我々は2025年までに売上で少なくとも年率6%の成長を達成することにいまだに強い自信を持っています。

そう、今回の1製品での結果に会社全体の業績が大きく影響されることはないということ。

そのファイザーですが直近の第1四半期決算では売上、利益ともにアナリスト予想を上回りました。

さらに多くの企業が2020年の通期予想を撤回する中で、当初予想の調整後利益予想の1株当たり2.82─2.92ドルを据え置いた。

そして「新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が全体の業績に与える影響はほとんどない。」とコメントしています。

上記CEOのコメントにもありますが、今後ファイザーはアップジョン事業の分離(マイランとの統合)後は新薬開発(バイオファーマ)事業中心の新たな企業へと生まれ変わります。

つまり安定を捨てトライ&エラーを繰り返すことで高いリスクを取り成長を追う企業へ変わるという事。

今回はその一例と考え、営業キャッシュフローマージンが高いレベルを維持する限りフォルダーとして根気強く見守って行きたいと考えているところです。

(営業キャッシュフローマージンのみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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