銘柄研究

もし今40歳以下なら是非購入したい金融セクター2銘柄について 

今回はもし今40歳以下なら是非購入したい金融セクター2銘柄について書いてみたいと思います。

まずはMSCI(MSCI)。

メインは指数(インデックス)算出ビジネスであり、MSCI グローバル株式インデックス、ESG・気候インデックス、ファクター・インデックス、テーマ別インデックス、顧客設計インデックス、債券インデックス、実物資産インデックスなどの商品を提供しています。

インデックスファンドの購入を検討したことのある方であれば、MSCIと名の付くファンドを必ず目にしているはず。

特にMSCIオール・カントリ・ワールド・インデックス(オルカン)やMSCIコクサイ・インデックスなどは日本の投資家にもよく知られているのではないでしょうか。

以下はセグメントの内容と2024年12月期のセグメント別売上となりますが、インデックスセグメントが55.9%と全体の半分以上を占めていることがわかります。

また、以下は2021年以降4年間の売上と成長率の推移となりますが、毎期当たり前のように二ケタ増収を達成中。

そして本来の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローマージンも右肩上がりとなっているばかりか、そのマージンは毎期45%を超え直近2024年12月期では50%超えと驚異的な数字となっています。

営業キャッシュフローマージンとは

企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。

計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。

PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。

従って同業他社を比較する際にも有用である。

となれば当然増配率も。

ということで、以下は2021年から2025年までの配当金額と増配率の推移となりますが、増配率は右肩下がりの傾向となってはいますが、注目はその数字。

2021年から2023年までは20%超え、そして2024年、2025年も10%を超えており、文句のつけようがありません。

続いて紹介するのが、S&Pグローバル(SPGI)。

こちらもMSCIと同じく指数(インデックス)算出ビジネスを行っており、特にS&P500やNYダウは知らない人はいないでしょう。

その意味でMSCIのライバルと言えますがメイン事業ではない。

以下はセグメントの内容と2024年12月期のセグメント別売上となりますが、インダイス(インデックス)はわずか11.2%にしかすぎず、マーケット インテリジェンスとレーティングで全体の6割を超え中心となっていることがわかります。

また売上と成長率の推移は以下のとおりとなっており、こちらもMSCI同様毎期2ケタ増収となっており、特に2022年は英調査会社のIHSマークイットを約140億ドルで買収したことで大きく伸びています。

一方本来の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローマージンは、2022年には新型コロナのパンデミックの影響もあり大きく落ち込みましたが、その後は右肩上がりとなっており直近2024年12月期では40%にまで戻しています。

そして増配率は以下のとおり変動はあるものの増配を続けている状況となっています。

以上見てきましたが、現状稼ぐ力と配当でMSCIの方が高い数字となっていますが、両銘柄ともに優良銘柄であることは疑いがない。

さらに言えば、インデックスをはじめ両銘柄が手掛けるビジネスは新規参入が容易ではない寡占事業であることから、バフェットがいうところの”経済的な堀”がある、それも幅の広い堀がある企業と言える。

とここで、

「そこまで評価するならなぜ買わないの?」

というしごくまっとうな疑問が出ようかと思います。

その理由はステージの違い。

すでに60才を超えている上にリタイアしている当方の場合、最優先は安定的な配当収入であり、配当利回りの高い銘柄。

ちなみに両銘柄の配当利回りはMSCIが1.3%、そしてS&Pグローバルが0.8%と極めて低い状況。

ただともにトータルリターン(10年)は市場平均を上回っている。

惜しむらくはこれら銘柄を知ったのがある程度投資年数が経ってからだったこと。

時間さえかければ、特にMSCIは購入額ベースでの配当利回りは魅力的なレベルにまで上昇するだろうし、もちろん株価上昇も。つまりに二兎取りが可能な銘柄。

タイトルは「今40歳以下なら」としましたが、仮に40代で知ったとしても購入した可能性は高いです。

以上ご参考まで。

(本記事を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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