銘柄研究

日本マクドナルド(2702)ではなくMcDonald’s(MCD)を保有する合理的理由

現在、というか2009年以降ひたすら保有を続けるマクドナルド(MCD)ですが、ご存じのとおりマクドナルドと言えば米国銘柄を買うまでもなく日本にもマクドナルド(正確には日本マクドナルドホールディングス(株)(2702))がある。

しかも日本のマックには株主優待という強い味方まで付いて来る。

にもかかわらずなぜわざわざ本家米国マクドナルドを保有しているのか。

ですが、その理由がまずはこちら。

こちらは直近5年間の本来の稼ぐ力を表すお化粧のきかない営業キャッシュフローマージンの比較。

営業キャッシュフローマージンとは

企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。

計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。

PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。

ご覧のとおり、米国マクドナルド(青色)が毎期30%以上のマージンとなっているの対して、日本マクドナルド(オレンジ)は20%にすら届かないばかりか2020年、2022年には10%を切っている状況。

日本マクドナルドは米国マクドナルドのグループ会社であり、ある意味当然と言えば当然の結果なのですが、

その差は歴然。

と言わざるを得ません。

そして続いては増配率。

御覧のとおり2020年と2021年の増配率は日本マクドナルドが米国マクドナルドを上回っているものの2017年~2018年、そして2022年と増配を見送っている。

(尚、日本マクドナルドの2020年と21年の増配は新型コロナ感染拡大の影響が他国に比べ少なかったこともあり、(ドライブスルーの威力もあり)2020年、21年と売上を伸ばした一方、米国マクドナルドは中国を始めとする新型コロナ感染拡大による世界的なロックダウンがアゲンストの風、つまり特殊要因として大きく影響したと考えています。)

しかも米国マクドナルドの連続増配年数は47年にも達している。

やはりこの差は大きと言わざるを得ない。

と考えています。

さらに現在の配当利回りは日本マクドナルドの0.61%に対し、米国マクドナルドは2.24%と米国マクドナルドに軍配が上がる状況。

もちろん優待投資を始めた当方としては、優待も十分魅力的。

ではありますが、マクドナルドの場合は、

米国マクドナルドからの配当で日本でマクドナルドを食べる。

のがより合理的。

と考えている次第です。

(優待最優先での投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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