銘柄研究

エクソン・モービルの第3四半期決算は第2四半期並みの赤字を覚悟すべき合理的理由

10月5日に最大1600人のリストラを発表したエネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)ですが、現地時間の10月1日にForm 8-Kを提出し、第3四半期の見通しを公表しています。

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Form 8-Kとは

Form 8-Kは、アメリカ合衆国において、株式公開企業(SEC登録企業)に提出が義務付けられている、SEC向け報告資料の開示様式(フォーム)のことをいいます。

現在、SEC登録企業では、会社支配権の変更、企業買収、行政処分、破産、取締役の退任、監査人の変更などの財政状態に影響を与えるイベント(特別な事象)が起こった場合に、このフォームを用いてSEC(米国証券取引委員会)に報告すると共に、迅速な対外発表が求められています。

(iFinanceより)

その内容は以下のとおり。

この表は上からセグメント別の2020年第2四半期の当期利益(会計基準ベース)、当期利益(NON-GAAPベース)、そして第3四半期決算に影響を与える要因を市場要因と季節要因に分けて開示したものです。(単位は億ドル)

【速報】エクソン・モービルの第2四半期決算 当然の赤字決算もとりあえずホールドした理由エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の7月31日に第2四半期決算を発表しました。 もちろん現在の状況から赤字決算...

主な要因としては、Upstream事業では原油価格やガス価格、Downstream事業では精製マージン等、Chemicalでは化学製品のマージンとなっています。

御覧のとおりエクソン・モービルの第2四半期決算は、新型コロナの影響による原油価格の暴落により会計基準ベースで11億ドル、そして調整後ベースで30億ドルの赤字となりました。

そして今回、この実績に対して第3四半期に影響を与える要因を開示したわけですが、影響額の合計額(太枠)はいわゆる楽観値でプラス24億ドル、そして悲観値でマイナス2億ドルとなっています。

我々投資家がこのような予想データを見る際、頭に入れておくべきは悲観値で見ておくこと。

となると悲観値での影響額は第2四半期実績に対してマイナス2億ドルということで、第2四半期とほぼ同程度の赤字、と考えておくことが無難。

この銘柄の第3四半期決算の発表日は10月30日(予定)。

ということで、配当の発表とともにある程度の覚悟を持って臨む必要がありそうです。

(予想値を妄信しての売買にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. あおば より:

    こんにちは。
    記事、ありがとうございます。
    そうすると、同業者のシェルも赤字を覚悟しておいた方がいいかもしれないですね。
    でも、これ以上下がり続けると、原油価格がマイナスになったときよりも下がりそうで、怖いです。

  2. あおば より:

    そうでしたね。
    ありがとうございます。
    僕の場合、最近コカコーラやジョンソンエンドジョンソンを買い始めましたが、シェルの割合が多いので、どうしても気になってしまいます(°▽°)

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