決算発表

アムジェンの2024年第1四半期決算 売上〇、利益×〇、通期予想△ +新薬への期待 =ホールド

バイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)が現地時間の5月2日に2024年第1四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

売上は前年同期比で25%の数量増に牽引され 22%の増収。

増収の主な要因は昨年10月に完了したホライゾン・セラピューティクス社買収によるものであり、ホライゾン社を除いた売上は6%増、また販売数量は9%増となっています。

尚、製品別では高コレステロール血症治療薬レパーサをはじめ少なくとも2桁の数量増を達成した製品は10製品に達しています。

また利益の方ですが、会計基準ベースの1株利益は保有する中国のバイオテクノロジー会社ベイジーン社の(時価)評価損、ホライゾンから買収した資産の償却費を含む費用の増加等により前年同期の5.28ドルに対して-0.21ドルと大きく減少。

そして特殊要因を除いた調整後1株利益はホライゾン社買収に伴う営業費用や支払利息の増加等により3.98ドルから3.96ドルと1%の減益となっています。

またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上はほぼ予想値、また調整後1株利益は予想を上回る結果となっています。

最後に2024年の通期予想ですが、以下のとおり前回予想の売上324億ドル~338億ドル、調整後1株利益18.90ドル~20.30ドルに対し、売上325億ドル~338億ドル、調整後1株利益19.00ドル~20.20ドルとしほぼ据え置きとなっています。

この銘柄の現在の注目点と言えばやはり開発中の肥満治療薬。

その状況に関し、ロバート・A・ブラッドウェイ最高経営責任者(CEO)は注射用体重減少薬マリタイドの第2相試験のデータが年内に出る見込みであるが、中間解析データに「非常に勇気づけられた」と述べ、アムジェンは、マリタイドが重要なアンメット・メディカル・ニーズ(いまだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)に対応できると「確信して」おり、肥満症だけでなく肥満関連疾患や糖尿病を対象とした幅広い第3相試験の準備と、臨床および商業供給を念頭に置いた製造能力拡大の準備を急いでいる、とコメントしています。

ということで売上〇、利益×〇、通期予想△ +新薬への期待 =ホールド

です。

(肥満治療薬に過度な期待が集まっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です