リース大手の三菱HCキャピタルが11月14日に2026年3月期第2四半期決算を発表しました。
【特色】三菱UFJグループ。日立キャピタルと21年4月統合。リース首位級。M&Aで海外展開加速
【連結事業】カスタマー46(4)、海外地域24(1)、航空15(15)、ロジ7(17)、不動産6(10)、環境エネ2(10)、モビリティ0(55)【海外】46 <25・3>
【最高益続く】連結3社の15カ月決算が期初に影響。新規取得した海上コンテナのリース料も加算。国内リースの採算向上、米州トラックリースは審査厳格化奏功し与信費用縮小。営業益続伸。最高純益。増配。
【エンジン】航空機需要の逼迫にらみ、高効率の新型エンジンを50基発注。26年以降順次納入。電子看板など新規事業を複数育成中、早ければ今期にも収益貢献目指す。
【業種】 リース・消費者金融 時価総額順位 1/16社
【比較会社】8591 オリックス,8439 東京センチ,8424 芙蓉リース
(会社四季報より)
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で5.4%の増収、また営業利益(+27.1%)、経常利益(+18.8%)と二ケタ増益。
そして(親会社株主に帰属する)中間純利益は、不動産セグメントにおいて複数の大口アセット売却益を計上したこと、環境エネルギーセグメントで前年同期に計上した大口貸倒関連費用や減損損失が剥落したことに加え、航空、ロジスティクスセグメントの連結子会社による決算期変更に起因した増益効果等により、270億円(前年同期比+43.9%)増益の887億円となっています。
次に注目の2026年通期予想ですが、第2四半期の進捗率は、織り込み済みである連結子会社の決算期変更にともなう増益効果があり55.5%となっていますが、概ね見通しどおりであることから以下のとおり前期比18.4%(248億円)増益の1,600億円とし、前回予想を維持しています。
また前期末時点のROA1.2%、ROE7.8%に対し、今期末はROA1.4%、ROE8.8%を予想しています。
最後に配当性向40%以上としている年間配当については、2026年3月期年間(予想)配当は12.5%増配の45円(配当性向40.4%)、27期連続増配を見込んでおり前回予想から修正はありません。
以上、第2四半期は大幅な増益となりましたが、織り込み済みの内容でありほぼ見通しどおりであったことから、通期予想と配当の上方修正はありませんでした。
ただ冷静に見れば通期で18.4%増と2割近い増益と12.5%増配を見込んでいるわけですから、第1四半期に続き文句のつけようのない内容と言えます。
ということで、
実績〇、通期予想△、配当予想△で保有継続
です。
(連続増配銘柄への妄信的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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