バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の2月4日に配当のお知らせをリリースしました。
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences, Inc.)は医薬品の発見・開発・商業化を行う研究型バイオ医薬品会社である。
【事業内容】
同社の製品ポートフォリオと治験薬のパイプラインはヒト免疫不全ウイルス、後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)、肝疾患、癌、炎症、呼吸器疾患、心血管疾患を含む。
HIV/AIDS患者用製品は「Descovy」、「Odefsey」、「Genvoya」、「Stribild」、「Complera」、「Eviplera」、「Truvada」、「Emtriva」、「Tybost」、「Vitekta」を含む。
肝臓疾患患者用製品は「Vemlidy」、「Epclusa」、「Harvoni」、「Sovaldi」、「Viread」、「Hepsera」を含む。同社は血液学・腫瘍疾患の患者にZydeligを提供する。
心臓血管疾患の患者用製品は「Letairis」、「Ranexa」、「Lexiscan」を含む。
炎症・呼吸器疾患治療用の製品は「Cayston」と「Tamiflu」を含む。
(SBI証券より)
リリースの内容は以下のとおり。
ギリアド・サイエンシズは本日、同社の取締役会が2021年第1四半期から第4四半期配当の4.4%の増配を宣言したと発表しました。
この増配により、四半期配当は(これまでの0.68ドルから)普通株式1株当たり0.71ドルになります。
配当金は2021年3月30日に、2021年3月15日の営業終了時点の登録株主に支払われます。
ギリアド・サイエンシズと言えばすでにお知らせしたとおり、同日に発表した第4四半期決算では新型コロナ治療薬のレムデシビルの売上急増により前年同四半期比で調整後1株利益が倍増。
長きに渡る売上の低迷(暗闇)状態にようやく光が見え始めた。
となれば右肩下がりの増配率にも期待が。
しかし今回4.4%の増配とさらに増配率が下がってしまった。
「あれれ、2020年の決算はレムデシビル効果で好調だったんでしょ? なのになぜ?」
その答えは決算発表資料の中にある。
具体的にはこちら。
そう、2021年の通期予想。
2020年の勢いを考えると非常に控え目な数字となっている。
その理由は以下のコメント。
・非常にダイナミックで複雑なグローバルヘルス環境のため、レムデシビルの売上は大きな変動と不確実性の影響を受けます。
・よってレムデシビルの売上を除く2021年通年のガイダンスを提供することが投資家にとって非常に有用であると考えています。
そう、2020年に後半に売上が急増、第4四半期では売上全体の26%を占めるにまでに拡大したレムデシビルですが、2021年は良くてほぼ横ばい、売上減少の可能性も想定している。
となれば、大盤振る舞いの配当支払は躊躇せざるを得ない。
新型コロナ治療薬としてより有効な製品が他社から販売される可能性は十分ある。
ということで、予想外の増配率にもある意味納得せざるを得ない中年投資家なのでした。
(1製品の動向で業績が大きくブレる可能性のある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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