モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が現地時間の5月13日に配当のお知らせをリリースしました。
モンデリーズと言っても日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、スナック、飲料、チーズ、加工調理済み食品、各種加工生鮮食品などを製造、販売する飲食品メーカです。
その社名は知らなくてもビスケットのリッツやキャンディーのホールズといった商品は一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
この銘柄はもとをだどればクラフトフーズが、スピンオフによってクラフトフーズ・グループ(その後現在のクラフト・ハインツ(KHC))とモンデリーズ・インターナショナルに分かれた、という経緯があります。
リリースの内容ですが、2020年6月30日時点の株主に対し1株当たり0.285ドルを7月14日に支払う、というもの。
この銘柄の通常の増配タイミングは次回10月の支払い時、ということで今回の発表にはまったくサプライズはありません。
しかし新型コロナウィルス大流行で先行きがまったく見通せない中、投資家にとってこの当たり前の配当が何よりうれしい。
そしてこの銘柄の場合、これまでの業績が更なる安心感を与えてくれます。
それがこちら。
まずは売上高と1株利益の推移から。
ここ4年間は売上こそ横ばいとなっているものの、リストラの実施もあり利益の方は順調に増益となっています。
続いては営業キャッシュフローマージン。
こちらは2018年以降は15%台をキープしているのが見て取れます。
そして過去の増配率は見事としか言いようがありません。
さらに何より重要なのがこちら。
こちらで注目していただきたいのが紫のグラフ。
これは営業キャッシュフローから設備投資、さらには配当支払いを差し引いた残りの金額を表しているのですが、御覧のとおり常にプラスとなっており、上記増配が決して無理をしているものではないこと、つまり配当余力があることがわかります。
他の多くの銘柄同様4月28日の第1四半期決算発表において、新型コロナウィルスの影響から今期2020年の通期予想を撤回したこの銘柄ですが、ホルダーとして今後も歩みを共にするつもりです。
(一見非の打ち所がない数字を叩き出している銘柄への妄信的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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