米国を中心にレストラン・チェーンを展開するダーデン レストランツ(DRI)が現地時間の6月20日に2025年第4四半期決算を発表しました。(尚、ダーデン レストランツの決算期は5月となっています。)
ダーデン・レストランツ(Darden Restaurants Inc)はレストラン会社である。
【事業内容】
米国とカナダで、「Olive Garden」、「LongHorn Steakhouse」、「Yard House」、「Ruth’s Chris Steak House」、「Cheddar’s Scratch Kitchen」、「The Capital Grille」、「Chuy’s」、「Seasons 52」、「Eddie V’s」、「Bahama Breeze」という屋号でフルサービスのダイニングレストランを所有・運営する。
米国とカナダで約2140軒のレストランを所有・運営する。
セグメントには、「Olive Garden」、「LongHorn Steakhouse」、ファインダイニング、その他の事業が含まれる。
「Olive Garden」は、米国でフルサービスのイタリアンダイニングレストランを運営する。
「LongHorn Steakhouse」は、特製ステーキやチキンのほか、サーモン、エビ、ハンバーガーなど、各種メニューを提供するフルサービスのステーキハウスレストランである。
ファインダイニングセグメントには、「Ruth’s Chris」、「The Capital Grille」、「Eddie V’s」が含まれる。
その他の事業セグメントには、「Cheddar’s Scratch Kitchen」、「Yard House」、「Bahama Breeze」、「Seasons 52」、「The Capital Burger」などがある。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。

まず売上ですが、新規開店が25店舗、また昨年10月に買収を完了したテキサス州発祥のメキシコ風チェーンレストランのチューイズ(Chuy’s)レストランが新たに103店舗加わったこともあり、前年同期比で10.6%の増収。
これをセグメント別に見ると主力のイタリア料理のオリーブ・ガーデン(Olive Garden)が8.1%増、ロングホーンステーキハウス(LongHorn Steakhouse)が9.3%増となるなど好調、すべてのセグメントで増加しています。

尚、既存店売上はルース・クリス・ステーキハウス、キャピタル・グリルといった高級レストランチェーンを含むファインダイニングが3.3%減となったものの、オリーブ・ガーデンとロングホーンステーキハウスがそれぞれ6.9%、6.7%増となった結果、全体で4.6%の増収。特にロングホーンステーキハウスは2023年8月期以来の最大の増加となっています。
続いて利益ですが、1株利益(潜在株式調整後)は前年同期の2.57ドルに対し2.58ドルとほぼ横ばいとなっていますが、この主な要因はチューイズ(Chuy’s)レストランの買収関連費用やレストラン閉鎖費用計上のためであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は前年同期の2.65ドルに対し2.98ドルと12.5%増となっています。
またアナリスト予想との比較では、売上、調整後1株利益ともに若干ではありますが予想を上回っています。

最後に注目の今期2026年の通期見通しですが、売上:7%~8%増、既存店売上:2.0%~3.5%増、継続事業からの調整後1株利益:10.50ドル~10.70ドル(潜在株式調整後)としていますが、2026年は決算期間が52週から53週と1週間長くなることから、売上については1週間増加分の約2%の増加を、また1株利益については1週間増加分の約0.20ドルを含んでいる点は注意が必要です。

以上、インフレと消費者の支出の削減が外食産業全般に影響を与え続けている中、第3四半期に続き既存店売上がプラスとなり増収増益決算となったこの銘柄。
2026年度は60~65店舗を新規オープンする計画であり、7億~7億5000万ドルの設備投資を予定しています。
また自社株買いについては6月18日の取締役会で、発行済み普通株式を最大10億ドルまで買い戻すことができる新たな自社株買いプログラムを承認しています。
ということで、売上〇、利益〇、通期予想〇 で ホールド
です。
(たとえどんな理由があろうとも、過去(2020年)に大減配を実施した銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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